2016-01-28 Thu
おっと前日の記事の女子校のエピソードを書いていて、また別の女子校のことを思い出しました。実はこの2校、沿線でちょっとだけライバルな関係にあります。
どちらも高校募集をしています。
今回紹介する学校も、広告で大変お世話になっていました。
でも、実はしっくり来ていなかったことをここでカミングアウトします。
お世話になった教頭先生、大変申し訳ありません。
この学校も2009年の企画のときに取材に行きました。このときは先の女子校とは
違うライターさんを手配しました。適材適所ということで、この学校の取材経験のある方を
キャスティングしたと記憶しています。
この学校のキーワードに「イマージョン教育」というのがありました。
実技教科にネイティブの先生を絡めて、英語で授業を進行していく試みです。
この学校は英語に力を入れていて、ネイティブ専用の職員室があり、
生徒たちがそこへおしゃべりをしにいくのを奨励しています。
そのネイティブ専用ルームには毎年の留学のさまざまな展示資料が貼ってあり、
そのときはニュージーランドに関するさまざまな発表物が出迎えてくれたのを
記憶しています。
たしか生徒たちへの取材内容は「ホームステイをした感想」から入ったと思うんですが、
対応してくれた生徒たちの口をついて出た言葉は
「もっと日本のことを勉強してから行けばよかった」
「行って初めて英語の重要性、コミュニケーションの大切さを痛感した」
という感想でした。
その思いを抱いて、今度は大学受験に向かうのです…って、
でも残念ながら、気づくのが遅いのでは、と思いました。
この学校がMARCH実績は伸ばしても、その上のクラスで苦戦する理由が
ここなんだろう、と思いました。
MARCH実績、伸びている!と気づいてもうかれこれ十数年、次のステップに
進めないのはさまざまな要因があることでしょう。
このとき、先に書いた「イマージョン教育」の話題を振ったなら、
ある生徒は「それ、私たちはやっていない」と答えたのでした。
中高一貫校企画での取材を申し込み(もちろん広告協賛つき)、
特定のテーマを指定して、取材対応の生徒を選抜し、話を聞いたときに
高校入学生も混じっていました。これでは記事が制作しにくい。
優秀な生徒の層が薄いのか、そこまで企画に対する学校側の意識がなかったのか、
わかりませんが、そこを確かめてからインタビューを始めたほうがよかった、
それは今でも覚えています。
やっぱり6年以上経って、あの頃と生徒は入れ替わりましたが、
進路実績は「MARCHは頑張っているね」止まりで、総合TOP100の手前で
足踏みしています。高入生の即戦力でナントカ数字を合わせている、と
言ったら言い過ぎかもしれませんが、早慶上智は一貫生の優秀な生徒の中から
2桁レベルで引き上げないと、いくら待っても優秀な後輩は入学してこない、
と思うわけです。

さあ、いよいよ2/1東京・神奈川の解禁を待つばかり。気持ちはホットに、でも頭脳は冷静に!

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