2016-01-04 Mon
きょうはこの春、1期生が卒業する予定の2010年開校の4校、大泉、富士、三鷹、南多摩の4校の母体校の進路実績を簡単に紹介します。
大泉と富士は併設型の中高一貫、三鷹、南多摩は中等教育学校という形態になります。
これまでの7校の例から言いますと、中高一貫1期生の実績が前年の
高入生の実績を上回らなかったのはこれまで小石川だけです。
つまり大なり小なり、昨年までのレベルを超えてくるものと予想されます。
(小石川も2期生以降が1期生の出遅れを大きく挽回しています)
母体校と中高一貫化後の学校にどれだけの継続性があるか、ということになりますが、
2010年開校の4校のうちの大泉、富士は高校募集を継続しており、
三鷹、南多摩は、桜修館や立川国際と違って母体校の校名をそのまま引き継いでいるわけですので、
母体校とまったく違う実績でいきなりスタートするとは思われません。
参考までに、15年3月までの中高一貫生を卒業させている7校が
1期生卒業時、前年実績とどのぐらいギャップがあるか、という数字は以下のようになります。

小石川は一時的にダウン、両国、武蔵は母体校とほぼ同じ(ただし、浪人生が加わる2期めは上昇)、
白鴎、桜修館、九段はそれぞれ2倍かそれ以上の伸びとなっています。
母体校の偏差値が高い学校ほど、一貫化後の伸びは鈍いことがわかるかと思います。
また以前北多摩高校→立川国際のときに書きましたが、
一般的な高等学校から中等教育学校に改組される場合、
年度の変わり目、4月から正式に運営スタッフも入れ替わるようです。
南多摩中等教育学校に南多摩高校の2015年3月卒業生の進路実績を問い合わせた結果、
「一期生はまだ卒業していない」という回答でした。
つまり母体校の進路実績は年度が変わると提供できない、ということになります。
厳密に3月末では進路詳細が確定していないことが考えられますので、
こういった場合、一貫生卒業前年の高等学校の最終学年の進路実績は不明となるようです。
それでは中高一貫生卒業前の4校の実績を私立や先行している都立一貫と同じ基準で比較してみます。


三鷹、南多摩は高校の最終学年のデータが算入されていません。
そこで、両校は2009~2014年の6年間の平均値を他校の7年間の平均値と比較しています。
総合的な指数(国公立20大、早慶上智、MARCH合格者の換算ポイント)である点を
了解の上、参照してください。
また12/に記事掲載した
私立上位校との都立校との比較は、あくまで7年間の平均値として、母体校の数字も含まれたものでした。
白鴎で2年分、桜修館、小石川、両国、九段は3年分。また立川国際は4年分、武蔵は5年分の
高入生のみの時代の数字が含まれていましたので、上記の表は
これらを中高一貫化後の数字に計算し直しました。
数字の解説は引き続き明日行いたいと思います。

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