2016-01-01 Fri
2科4科選択式の入試。いきなり核心から入ってしまいました。オーソドックスに進めると、
国算で合否判定をし、その後に国算理社で合否判定をする学校が多いため、
4科受験生のほうが有利、というのが一般論です。
すでに前回書いてしまっていますが、国語か算数のいずれかが苦手なため非常に心配という
ケースや、理社のどちらかが得点源なので、そこを活かしたいというケースは4科受験が
必須でしょう。
ただし、望むのは2科で判定されようが、4科で判定されようが、受かるものは受かるという
強気の姿勢です。ですから、4科で受けられるのなら当然4科で受験し、国算で合格ラインを越えてしまえ、
というのが基本戦術でしょう。
理社の対策が万全ではないが、4科受験がベターだろうという考え方には賛成できません。
難関校は当初から4科入試を実施していましたが、一部の中堅校は優秀な受験生に併願してほしい
ことを主な理由に2科入試からいきなり4科入試に変更せず、2科4科という形態へ
進んだケースが多いようです。実質的に難関校になったあとも、2科4科入試を残している学校もあります。
なんらかの理由で4科の対策が完成しなかったけれども、
十分に2科で合格する力のある受験生のために門戸を広げている、と解説する学校もあります。
いずれにせよ、2科4科入試を行っている学校の受験生の内訳と、倍率の差をしっかり
調べてから受験すべきでしょう。
実質倍率の差が2倍以内であれば、2科でも十分合格可能でしょうが、2科生の倍率が10倍で、
4科生が3倍を割ってくるような学校では、2科受験で押し通すには勇気がいると思われます。
本来なら、入試日程と同時に前年の倍率や過去問もしっかり調べたのちに、確信を持って
4科(2科)受験に踏み切るのが王道だと思います。

保護者にとってもこの季節は正念場! 気持ちはホットに、でも頭脳は冷静に!

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