2015-11-03 Tue
このカテゴリの前回は、都立中高一貫校の期待値や勢いを表す「応募者数」「応募倍率」について取り上げました。
都立中高一貫校の入学者選抜の現状は?
さて、その期待値は6年後に進路実績としてどう結実したでしょうか。
まずは最初の段階として、九段を含む11校のうち、一期生が未卒業の4校を
除いた7校の進路実績を
本ブログ独自の指標(国公立20大+早慶上智+MARCH)の合格率による
「順位」と「指数の推移」で紹介します。
参考までに1都3県の私立中高一貫校TOP100の中で、どのあたりに位置するかも
「順位」で示してみたいと思います。

これらは内訳非公表の都立武蔵を除き、併設型の学校は、すべて中高一貫生のみの
数字になります。(←一貫1期生卒業後の全年度の平均値で、私立の7年平均と比較)
トップバッターとして卒業生を送り出した白鴎の勢いが止まっていること、
2期生が好成績だった桜修館がその後苦しんでいること、
小石川が徐々に実力を発揮してきたこと、
両国が健闘していること、などがわかるかと思います。
対私立でいうなら、だいたいの位置関係は決まってしまいましたので、
そこから経年変化があったとしても緩やかなものであると思われます。
(この方法では最終的に7年間平均値で比較するため、都立校の数字が動くとしても8期生卒業以降になります)
ただし、「進路データは語る」で紹介していますように、
この難関大7年間推移だけでは進路実績の評価は不十分です。
そうです。これに現役進学率の要素がどうなっているか、を加味しないと見えてこないわけです。
「進路データ」の定義と集計ポリシーについて【共通】
さらにポイントはすべての学校は1期生は現役のみ。2期生以降は過年度生(浪人)の
実績が加わります。データを見るポイントは2期生→3期生。
ここで現役進学率が大きく変動すると、桜修館のように「おや?」という状況になるわけです。
くわしくはまた次回(11/8夜の更新を予定)。

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