2017-10-31 Tue
きょうは引き続き推移ベクトルについて。【安定】ゾーンの34校です。


【安定】ゾーンですから、特に問題はないと言えますが、
もし考慮するとすれば、どのレベルで「安定」しているのか、ということでしょうか。
学校の並びを見ると、入試の難易度としてはかなりバラツキがあることがわかるでしょう。
特に中堅校のややマイナス気味の安定はちょっと気になります。
さてさて、ここまで【停滞】25校以外を紹介したわけですが、
志望校が出てこない!という人はいないでしょうか。
このマイナス10ポイント~20ポイントのゾーンに
けっこうな難関校が多く含まれています。
麻布、駒場東邦、雙葉、豊島岡女子学園、桐朋、芝、栄光学園、浅野、
横浜雙葉、浦和明の星女子、栄東などなど。
もしこれらの難関校で国公立大実績が安定していて、MARCH実績が降下
している結果のマイナスポイントだったらどうでしょうか?
またその逆でMARCH実績が安定していて、国公立大実績が落ち込み傾向だったら
どうでしょうか。
つまりは推移の中身も学校によってかなり違います。
「グラフ」での印象でこれはつかめますが、この部分も数値化を試みたいところです。
そこで「国公立大ランク」(7年間平均,直近値)、
「早慶上智/MARCH値」(7年間平均,直近値)があれば、
その部分は判明するでしょう。
この2つは連動すると思われる数値で、国公立大実績が高い学校ほど、早慶上智>MARCH
となることについてはすでに本ブログで繰り返し述べてきたところです。
なぜこの部分を強調するかといえば、進路実績の推移はTOP100圏内では
ややマイナスの学校が多いにもかかわらず、TOP100圏外ではMARCH実績を
伸ばしている学校が目立つからです。国公立大・早慶上智は伸ばせていなくても
MARCHに特化して実績を強調することで「高校入試」をサバイバルしている
学校を多く見かけます。一部は「特進クラス」を強化して、MARCH実績を
伸ばしています。
その結果として、進路実績の割に中学入試では入りやすく、一部の高入生のほうが
優秀で中高一貫6年間で伸ばしているとは「現時点で」は言えない学校群です。
ベクトルの【下降】グループ同様、中学受験で要注意な学校群ということがわかります。
たとえ早慶上智<MARCHであってもそのボーダーがどのあたりか、
難関大への壁の厚さがどの程度か、これを前記の数値が解き明かす、
ということです。
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2017-10-30 Mon
進路実績推移の上昇下降ベクトル→(2011-2013平均値)と(2017単年実績の比較)+10以上を順調(上昇)
-10~+10を安定、
-20~-10を停滞
-20以下を下降
と定義して、2011-2017の7年間平均値TOP100の分布を調べます。
順調(上昇)→14校、安定→34校、
停滞→25校、下降→11校
合計が100にならないのは、都立白鴎以外の公立中高一貫校の
データが7年分揃っていないため、です。
プラスとマイナスのどちらが多いかと言えば、
プラスが35校、マイナスが49校。
これが概要。全体の平均から見れば、【停滞】もその内容が
問われるのではないかと思います。
それにしてもそれぞれのグループは
これまで折に触れて紹介してきた学校の顔ぶれと変わらないとは思いますが、
きょうは【順調(上昇)】【下降】のリストを掲載します。
【順調(上昇)】

東京の学校が多いですね。
【下降】

7年間平均のTOP100と、2017年単年のTOP100では5校入れ替わっています。
7年間平均のTOP100ランク校で単年TOP100で漏れてしまったのは、
桐蔭学園、淑徳与野、城北埼玉、西武文理、茗渓学園の5校になります。
明日は【安定】ゾーン34校についてです。
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2017-10-27 Fri
ここまで当ブログでは最新の2017年進路実績を可能な限り客観的に評価しようと「7年間の順位」で表記してきました。
1↑=1↑=1↑とか7↓=7↓=7↓とか。
シンプルにこれでもある程度は状況がつかめますが、
精度としてはいまいちなので、もう少し具体的な発想をしてみました。
2016年、2017年に実績が伸び悩んだ学校が多かったことを踏まえて、
2017年の数字を2011-2013年の3年間の平均と比較して、加減速を
ポイント化してみました。
いわば2017加減速ポイントとでも呼べるものです。
2013年、2014年に築いた「貯金」を吐き出してしまった結果なのか、
「貯金」と言えるほどのものがなく徐々に下降しているのか、
その「安定感」も含めて比較のモノサシになるように思います。
これをまず昨日の巣鴨、桐朋に当てはめると、こうなります。


ここまで紹介してきた学校の中では、
麻布ポイント-12%、渋谷幕張+9ポイント
聖光学院-5ポイント、栄光学園-15ポイント
桜蔭+4ポイント、女子学院-8ポイント
フェリス女学院+47ポイント、洗足学園+74ポイント
浦和明の星女子-16ポイント、淑徳与野-14ポイント。
-10→+10で安定、それ以上は順調(上昇)。
-20→-10なら停滞、それ以下は下降といったところでしょうか。
上昇下降のベクトルの数値化についてもう少し続けたいと思います。
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2017-10-26 Thu
さて、進路実績推移グラフを中心にした学校比較の概要編、予告通り、学校の進路キャラを浮き彫りにする
補足追加要素の話へと進めます。
補足追加要素その1です。
進路実績推移が、
順調/安定/停滞/下降
あくまでぱっと見の「印象」や「先入観」での判断は
できるだけ避けるべきでしょう。
ということで一定の基準にのっとって、数値化できないものかなあと
思うわけです。


きょうのところは、停滞というよりも
はっきり下降のように見えるこの男子校2校。
そうはいっても差があって、印象でどちらの学校がよりピンチ、
は一目瞭然ではありますが、
この2校の「勢い」の差を数値化できないものかと考えるわけです。
まずきょうのところは、ここまでのフォーマットで
推移を再現するにとどめて、明日の更新で2011-2017推移を測る
モノサシを提案してみることにします。
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2017-10-25 Wed
女子校のグラフ比較、3回め。きょうは浦和明の星女子と淑徳与野を紹介してみます。
埼玉県内の中高一貫校は近年全般的に不振が目立ちますが、
両校も例外ではありません。私立難関大学の合格者絞り込みの影響を
受けた、とも言えるかもしれませんが、条件は他校も同じです。
昨日のフェリス女学院、洗足学園といった学校が「異常」なのでしょうか。
さて、グラフのスケールを女子学院の0%-150%に揃えます。
四谷大塚の10月合不合の資料によれば、
浦和明の星女子志望者の2/1併願校のリストは、
桜蔭、女子学院、雙葉、吉祥女子と続きます。この4校で占有率は5割を越えます。
また浦和明の星女子志望者の2割強は淑徳与野受験も視野に入れているようです。


浦和明の星と淑徳与野を比べても大きな差があることがわかります。
7年平均値を見ると、国公立・早慶上智は1:3、MARCHも3:4…
これに対し、淑徳与野の現役進学率は90%を大きく上回っています。
もちろん淑徳与野は高入生の比率が高く、一貫生の実績はそこまで差がないようにも
思いますが、現役進学率は高入生も一貫生も差がないようですから、
淑徳与野の一貫生は潜在能力を十分に発揮できていない、といつも思うわけです。
…と埼玉女子校2校の比較を前提にして、女子学院・桜蔭のグラフを再掲します。


まあ、2/1校本命ということでのウォーミングアップであれば、ほかに適当な学校が
見当たらないとして形式的に併願してもかまわないわけですが、
埼玉校と2/1校、両方合格したら、
浦和明の星<桜蔭、浦和明の星<女子学院、浦和明の星<…、
いったい何校並ぶのかな?とつい思ってしまいます。
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2017-10-24 Tue
女子校のグラフ比較、2回めはフェリス女学院と洗足学園です。


この2校の場合は、どちらも7年間の推移として
右肩上がりがわかりやすい、という部分が共通点でしょうか。
フェリスの場合は2017年の実績が非常に良かったので
その反動が怖い気もしますが、
7年間平均値(3カテゴリーの総合)で前日に紹介した
女子学院が全体1位を守っていたのに対し、2017年単年では
このフェリス女学院が総合1位のようですから、
よほど大きく下降しない限り問題はないでしょう。
洗足学園も勢いがあり、毎回反動が出そうで出ませんが、
現役進学率が高いぶん、MARCH実績が高いことが
両校の校風の違いのように思えます。
機会を見て、横浜共立学園・横浜雙葉と比較してみたいと
思います。
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2017-10-23 Mon
男子校ばかりでなく女子校のグラフ比較もしています。以降のグラフは10/20バージョンで進めます。必要な要素は今後また追加していきます。
初回は桜蔭と女子学院です。


一見して女子学院の早慶上智の突出が目立つのですが、
平均値グラフをよく見ると
国公立大…桜蔭>女子学院
早慶上智…桜蔭<女子学院
MARCH…桜蔭<女子学院
ということがわかりますね。
これで現役進学率に圧倒的な差があれば別ですが、
2011-2017の7年では桜蔭から見て3勝4敗。
平均値の差は4.2%女子学院が上といった数字。
桜蔭は東大&医学部の志望比率が高く、
志望大学のイメージに差がある(=校風の差)という
ことがわかります。
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2017-10-20 Fri
麻布と渋谷幕張の実績を比較する場合に、もっとも注目すべきは「現役進学率」ということになるのではないかと思います。
ということでその要素を加味してみました→グラフの右サイド。
(麻布)

(渋谷幕張)

-の年度は非公表です。
2016、2017年は現役進学率・非公表に戻ってしまったような麻布ですが、
これまでの他校のさまざまなアンケート例を基準に考えた場合、
その低さをコメントされたくないための非公表とキタシロは見ています。
そこを言い換えると現役進学率の高い低いに大きな価値を見出していない
ということでもあります。
人生80年?のうちの1年と考えれば、そこを論じてほしくない、
ということでしょうか。
ただそれを言うならば、現役進学率・現役合格実績は他のトップ校に劣っても、
過年度生の実績においては遜色がない、ことを証明すべきでしょう。
そして、過年度生の実績が突出していなくても、人生80年においては、
その部分は大きな意味を持たないことを納得させるべきです。
ということで現役進学率が30%台でも引け目を感じる必要がないのであれば、
非公表というのは矛盾と思います。
また聖光学院と栄光学園を比較する場合は、それぞれに山あり谷ありですから、
平均という概念も加わったほうがわかりやすいはずです。
(聖光学院)

(栄光学園)

こう表現すると、
7年間の平均では両校は国公立大では対等な実績ですが、
早慶上智では聖光学院が25ポイントも上回っていることがわかります。
平均値で25%は相当の数字です。
ちなみに前者の最高値と後者の最低値では60ポイント以上も
差があるとも言えます。
その背景には両校の現役進学率の差があることも読み取れます。
ただし、早慶上智実績では聖光学院が上、MARCH実績では栄光学園が上。
ここにも意味があるはずです。
かくしてチェックする場所が多くなりますが、
まずは2011-2017のベースとなるフォーマットを

こんな感じから始めてみよう、ということになりました。
さらにこれらに加える予定の複数の指標についても、
少しずつ紹介しながら進めます。
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2017-10-19 Thu
同じ学校の中で時系列で推移を見るのは容易ですが、学校同士を比較する場合には、グラフの目盛りにも
気を配らなくてはなりません。
これまではグラフをほぼオートマチックに
アウトプットしていたせいで、
比較する学校を変えると印象が異なることになっていましたので、
栄光学園を聖光学院と比較するフォーマットに調整しました。
例えばこのままでは栄光学園と浅野を比較するフォーマットとしては
目盛りの間隔がベストではない、という意味合いです。
まずは聖光学院。

そして栄光学園。

順調、安定、停滞、いずれに分類できるでしょうか。
両校の「差」はわかるかと思いますが、
たぶん順調、安定、停滞の分類は難しいところでしょう。
山あり谷ありが激しいとすると、やはり「平均」という概念が
必要になってきます。
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2017-10-18 Wed
難関校の推移グラフ第二弾は1月入試校で最難関とも言える千葉の渋谷教育学園幕張です。
実質的に公立も含めて千葉県のトップ校。

推移としては
推移として、これを順調と見るか、安定と見るか。
前回の麻布と比べたら、差はどうでしょうか。
再掲します。

ここまでたった2校ですが、
渋幕と麻布の差を明確にするのに必要な要素を
何かプラスすべきという感じがしてくると思います。
っとその前に、同じテイストで次回は
神奈川の男子校トップ、聖光学院と栄光学園を
並べてみます。
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