2017-09-29 Fri
きょうは共学校の現役進学率の「推移」です。男子校→女子校→共学校とインパクトの強い順に紹介しましたが、
この順序が逆だったら、まあそんなもんでしょ、と
思ったかもしれません。
差があることはあるのですが、そこまで強調することはない気がします。
例によって細かい掘り下げ(あまりないと思いますが)は週明けに。

とりあえず…千葉の強豪校の数字が揃って低い。国公立大には強いんだけど…。
これは千葉に私立男子校がないせい(私立女子強豪もない…)でしょうね、たぶん。
あと、一部の学校の数字が欠けている点、学校データそのものを除外している理由も
週明けに…。
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2017-09-28 Thu
女子校の現役進学率一覧もまさに見ればわかる!といった感じですが、東大合格者や医学部志望者が多い
偏差値の高い学校ほど現役進学率は低くなっています。
それでも7割が現役進学…キタシロはそう思います。
そこが男子とは違います。
もしも二浪したらどうしよう、そうなるわけにはいかない…
70%というのはそういう危機感のある数字ではありません。
じっくり見なくても、
国立大学の合格指数が高い、難関私大の合格比率が高い学校ほど、
2017年の現役進学率が下がっていることがわかるでしょう。
(もちろん、例外的な学校もありますが)
強気受験を裏返すと、難易度を読み違えたということもできます。
また全滅ではなく最低限一学部、二学部は合格したのかもしれませんが、
やっぱり上位志望大学への思いを貫く、というモチベーションの高い生徒が
多いために現役進学率はダウンすると言えそうです。
そのいっぽうで…。
数字が伸びていない…前年のダウンがカバーできていない…
たとえば難関大合格比率の総合値の7年間推移の直近2年が
△▼にもかかわらず、現役進学率が上昇している学校が
あるようです。
これは第一志望大学に合格できなかったが、現役進学にこだわり、
妥協した結果の数字でしょうか。
たとえば田園調布学園は、2017年実績が7年間推移の順位で示すと、
国公立大、早慶上智、MARCHの順に4↓=6↑=5↓
大妻多摩は同じく7↓=6↑=6↑です。
6↑は最低値だった前年だけは、とりあえず上回った、ということになります。
安全運転の結果と受け取れます。
湘南白百合学園の場合は直近が△▼ではなく、△△ですが
7↓=4↑=7↓で2013~2015の貯金を一気に使い果たしました。
それで現役進学率90%です。
まさにあちらを立てればこちらが立たず状態。
さあ、強気で例年通り受験したら結果が伴わなかった、のと
慎重を期して滑り止めをしっかり用意したおかげで、
ほとんどの生徒が現役で進学できた、のとを
比較すれば、学費を支出する保護者の立場になれば、
「とりあえず現役進学」のほうがほっと胸をなでおろすので
と言えるかもしれません。
やはりこの部分も「校風」と言えそうです。
生徒の自主性を重んじると言いつつ、実質放任の学校と
面倒見がよく手取り足取りの学校と…。
長い目で見るとどうなんでしょうか。
というわけで女子校の特徴は
「はじめに現役進学ありき」の学校のほうが多いように
見えること。綿密な進路指導の結果、
進みたい大学よりも、受かる大学と
なっていないことを祈ります。
生徒たちの可能性の芽を摘む結果になっていないことを…
祈ります。
キタシロの主観で言わせていただければ、
さまざまな生徒、さまざまな志望大学とすれば、
女子でも現役進学率が82~85%のレンジであれば、
バランスの良い優秀な学校と思います。
だって現役進学率90%の集団の中で、
無謀なチャレンジをしようという個性は
否定されるでしょうからね。
(逆に男子校の現役進学率50%の集団の中では
チャレンジ当然となるわけですね)
80%の集団ならチャレンジも認めてもらえそうな気がします(笑)
ということで、この調子で「共学校」にも
触れておかないといけません。
でも「共学校」って、男女差のデータが
かなり不透明なので分析が難しいんですが、
不透明なりに比較はできるでしょう、きっと…。
※そうそう、同じ偏差値上位の埼玉の女子校でも
浦和明の星と淑徳与野ではかなり「校風」が違うって
突っ込んでおくべきでしたので、最後に付け足しておきましょう…。
★一覧表再掲

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2017-09-27 Wed
現役進学率について、男子校だけ取り上げるのは不公平な気もするので、きょうは女子校についての
集計をアップします。

1都3県の難関大合格者比率の上位TOP100にランクインする29校。
高い学校と低い学校でかなりの差がありますが、
男子校ほどではありません。
正直男子校よりもインパクトは弱い気がします。
しかしながら、女子校ならではの違った問題が内在するような
気がしますね。
29校中…
7年間の最高値が80%を一度も超えていない学校が2校、
90%を一度も超えていない学校が15校(重複)。
ここまででリストの半分。
最低値が一度も90%を下回らない学校が2校。
一度も85%を下回らない学校が9校(重複)。
これはリストの3分の1。
高い学校・低い学校に分離してしまっている点では、
男子校と変わりません。
ただ男子校の場合は最高値・最低値のギャップが
10ポイント以内の学校が23校中2校なのに対し、
女子校の場合は最高値・最低値のギャップが5ポイント以内の学校が
29校中6校も。
女子校では男子校以上に、現役進学率がブレない…
つまり現役進学率=校風がここでも言えそうです。
とはいえ、2015年に最高値を記録した学校が多く、
2017年に最低値を記録した学校が多い点は男子校と同じです。
そして、最低値を記録した学校が…偏っているようです。
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2017-09-26 Tue
聖光学院の近7年間の現役進学率の最低値68%をこの7年間で一度も上回っていない男子校は、
データが揃っていない麻布、開成を除いても、
城北、城北埼玉、鎌倉学園、駒場東邦、暁星、桐蔭学園中等、
栄光学園、桐朋、武蔵、巣鴨。
10校もあるんですね。
聖光学院を基準に考えてはいけない、というほどの
差のように見えます。
それだけでなく、着目すべきは70%まで行かなくても
現役進学率がもう少し高いほうがいいだろう、という
進路指導になっている学校が非常に少ないことです。
「志」「モチベーション」第一主義なのか、
現状把握が不足しているのかはわかりません。
ただ将来の進路イメージと具体的な志望大学が
しっかりアップデートされていないのでは?と思えるフシもあります。
7年間を2011-2014、2014-2017と分割してみると、
徐々に現役進学率を上昇させている学校は、
7年平均値60%未満の11校の中では成城と武蔵の2校だけ。
現役進学率低めの男子校がさらに徐々に数字を下げていることがわかります。
つまりこの部分を強く意識していない、ということになります。
2017年の大学入試が強気受験とは言い切らずとも、
なかなか思うようにいかず、現役進学率が7年間で最低を記録した
男子校がリストの23校中9校もあることは表からも一目瞭然ですが、
それよりも(近7年間で)最低値を記録したのちに最高値を記録した
右肩上がりの学校が、わずか6校しかないことも象徴的です。
ほとんどがその逆です。
雑駁に言うとどの学校も2015年までは良かった、ということで
大学受験対策だけを取り出して言うならば、
ここ2年はうまく対応できていないか、国立大志向だけが
突出して強まっているということかもしれません。
進路実績ベースで言えば、合格者数が伸びないということには
2つあります。
・受験しても合格できない
・そもそも志望しないから合格力があっても合格者にはならない
これを現役進学率ベースでいえば、
・初年度は理想の受験
・2年めは現実的な受験
現役時代は志望しなかった(私立)大学も、やはり二浪するわけには
いきませんから、2年めでは受験します。
ふだん本ブログで見ている進路実績の数字は現浪計ですから、
例えば現役進学率50%で、
理想的な受験+現実的な受験の結果、数字が伸び悩んでいるのであれば、
単に理想が高いというだけでなく、現実的な合格力も
不足していると言わざるを得ません。
実際には併願しているMARCHなどの私立大学の合格者数は、
上位校になればなるほど、学校発表数よりも実は多く、
「浪人生が第二志望以下の不本意合格を学校に報告しない」
現象も顕著になっています。
さまざまな大学受験生がいて、さまざまな志望大学があり、
成績上位生も、そうでない生徒もいるという前提で、
ある程度、難関国立大も志望していくとなると、
現役進学率はそうそう上がらないでしょう。
リストの中央値を見ても男子校の場合は、
60%を超えたラインが標準的だと言えそうです。
その証拠に東京都市大付属のように、進路実績は伸びていても、
現役進学率は下降している学校もあります。
世田谷学園は2016-2017で現役進学率が回復しましたが、
早慶上智は4年連続ベスト更新のあと、4年連続ダウンで
2009年水準に近いところまで戻ってしまいましたが、
MARCH実績は安定していての、高い現役進学率で、
両校の進学キャラはかなり接近してきました。
男子校各校が求めるバランスはそれぞれで違うのでしょうが、
こうして現役進学率を含めてタテヨコ(時系列・他校比較)を
することで、いろいろ見えてくるわけです。
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2017-09-25 Mon
さてと。一回で済まなさそう、ですね(笑)
本ブログで(男子校の)現役進学率を扱うのは
これが初めてではないわけですが、
現役進学率というものは、学校のカラーとでもいうか、
進路実績ほどには大きく変動しないものなので、
多くの場合、7年ぐらいの平均値を出して終わり、
というスタイルできました。
70%台の学校から40%台の学校まで、平均値で差がある
わけですから、それ以上の細かな分析には
必要を感じていませんでした。
その考えは変わりません。
ただ、こうして「推移」というカタチで表にしてみると、
違った側面も見えてくるような気がします。
まずは、いちばん数字が高い早稲田。
この学校はご存知のように半数が早稲田大への内部進学です。
しかしながら、残る半数は外部受験、そして早稲田大にも一般受験で
多数合格します。
そうした半数の内部進学者(現役進学率100%)を除いた外部受験生の
現役進学率は70%近い数字になります。
まさにこれこそが多数が現役進学する校内のムードだと思うわけです。
こうした校内のムードとして着目したいのは以下の5校。
巣鴨、武蔵、桐朋。そして数字をコンスタントに公表しない開成と麻布です。
これらを東大合格者が多いから、難関国公立大合格者が多いから、
いたしかたない、と単純に思うかどうか。
そういうのであれば、直近7年間で一度しか70%を割っていない
聖光学院のパフォーマンスをどう評価すればいいでしょうか。
かつて50%そこそこだった現役進学率をジリジリ上げているように
見えるのは本郷や海城も実力をつけているように思いますが、
公表している平均値が50%に届かない3校は、在学中は大学受験よりも
大切なことを優先しているから、ということで志望校に据える側も
納得しているのならそれはかまいません。
知らずに入学した、という事態だけはくれぐれも避けていただきたい。
開成の場合、編集部時代、この現役進学者数についてただの一度も
回答をもらった記憶がありません。ただ、この進路実績であれば、
高かろうはずがありません。とあるソースによれば、
2017年の現役進学率は50%だそうですから、進路実績の割に
さすが開成、優秀と言っておきたいと思います。
もう1校、数字が並ばない麻布。この学校は2007~2014年の8年間のみ、
データがありますが、2008~2014の平均値を算出すると、
何と37.6%で巣鴨よりもさらに下です。
この中の最高が40.7%(2014年)、最低は33.6%(2011年)です。
麻布の中高一貫教育は唯一無二のものであり、現役進学率といったような
陳腐な数字は眼中にない。そこまで信奉しているのなら、
素晴らしいと思います。
大学合格実績の伸長を論じるような学校とはステージが違う…。
まあ、そんな考え方も中学受験の一端ではないかと思います。
もちろん女子校でもそれなりの現役進学率の差がありますが、
首都圏男子校のこの独特の価値観は何年見ていても
不思議に思えるキタシロです。
表組再掲↓

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2017-09-23 Sat
なかなか時間がとれず、金曜は更新できませんでした。細かいツッコミは週明けにしますが、
トップクラスの男子校の現役進学率「推移」の集計だけ
先にアップしておきます。

こんなに差があるものなのか!
と
それが相変わらずだな、
と
2017年はどの学校も苦しんだな、
って感じです。
とりあえずは最高値がどこにあるかに
注目です。
※麻布と開成は継続して情報公開されていませんので、空欄です。
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2017-09-21 Thu
進路実績はその学校の校風をあらわす。これは難関大学にどれだけの合格者を出しているか、
だけの問題ではありません。
難関大学を目指す「理由」と、合格までの「過程」も
学校によってさまざまです。
すべての受験生が大学に現役合格できれば
いうことはありませんが、難関大学になればなるほど、
志望者数と募集定員は釣りあいませんから、
100%の現役合格はありえない話です。
当然のように「難関大学」は合格者数よりも不合格者数のほうが多いのです。
「難関」ですからね。
早慶上智やMARCHでは、他の大学(学部)へ流れるケースを考えて
募集定員以上に合格者を出しますが、それでも不合格者のほうが多いのです。
さて、受験生が難関大学を含めて、さまざまな大学を受験した結果、
その学校の現役進学率は90%だったり、40%だったりします。
現役進学率が低い学校ほど、高望みであり、志望する大学に対して、
相対的に合格力が低いことになります。
現役進学率が高い学校はその逆が言えるというわけです。
結果的には、手堅く実力相応の?大学に進学しているということです。
そうはいっても程度問題です。
一般的に現役進学率は男子校<共学校<女子校となっています。
男子は浪人しても第一志望を貫くべきだが、女子はそうするわけには
いかない。現実路線でいくべきだ。いまだにそんな風潮は根強いようです。
はっきりいってナンセンスだと思います。時代遅れの発想とまで言ったら
言い過ぎでしょうか。
志の高い男子校と言えども、「少しは」現役進学を意識したほうがよいのではと思います。
いっぽうで、女子校だからといって現役進学至上主義では生徒の可能性を狭めている、
そんな気がするわけです。
入試の人気が下降気味で、進路実績も停滞し、それでも理想を高く持つのが
本校の校風である。そんな男子校がいまだに存在しています。
キタシロとしては現役進学率が5割を切っている学校では、進路指導は
なきに等しいと思います。
ここ数年、かつての人気男子校でも、
募集の勢いに陰りが出始めた学校が何校かありましたから、
さすがにもう少し現役進学率を改善してくるだろう、
そう思っていましたが、そうでもないようです。
もしかしたら高望みというよりは、単なる実力不足、かもしれません。
男子と女子で育て方が違う。大学受験だけのためだけに中高6年間を
過ごすわけではない。それも正論でしょう。
創立○年の私立の伝統もあるのかもしれませんが、
男子は中高6年間に現役進学よりも大事なことがたくさんある、という主張に
納得できる保護者はいったいどれぐらいいるのでしょうか。
問題の本質は実は現役進学率の低さではなく、
浪人したことで、現役時に手が届かなかった志望大学へ合格する力が
その後の1年間で、なかなかつかないことにあります。
もし中高6年間で身につけた確たる価値観や精神力が糧になるのなら、
強気で受験して現役進学率が低下した翌年に、学校の進路実績が
そのぶん回復しなければ、理屈に合いません。
志を高く持ち、実力的に無理な大学を目指すのが校風で、
どの大学を進路に選ぶかは生徒の自主性にまかせ、
そして合格に必要な力をどう身につければよいか、については
学校はフォローせず、ときに
「過年度生の合格大学は正確なデータが集まらない」
などとアンケートに答える。
まずは進路実績7年間推移の△▼を個別に分析する前に、
いま一度、男子校の「現役進学率(の推移)」について紹介しようと
思います。
現役進学率が5割を切っても、そのチャレンジ精神こそが校風。
浪人して早慶、MARCHでも、努力した課程がだいじ…。
うーん、中学受験の時点でそこまで見通して、
過ごしてきたのであれば外野から何も言いません。
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2017-09-20 Wed
相対的に強気の受験をした結果はどうしてわかるか、といえば現役進学率の変化です。
高い現役進学率で優秀な進路実績を出し続けても、
低い現役進学率で優秀な進路実績を出し続けても、
それはそれぞれの学校のスタイル・校風だと言えます。
現役進学率が上昇し、進路実績が伸びる。
ということはその学年が特に優秀だったのかもしれません。
現役進学率が下降し、進路実績もともに下降する。
これはよくあることで、翌年は浪人生がよく頑張って、
数字が戻ることもよくあります。
さて案の定
7年間推移の直近の上昇下降が△▼となっている27校のうち、
19校は現役進学率がダウンしています。
これは予想通り。思ったような合格が得られず、
再挑戦組にまわった卒業生が前年より増えたということです。
ダウン幅は
桐蔭中等教育が12ポイント、渋谷教育学園渋谷、成城が8ポイント、
女子学院が6ポイント。
桐蔭中等教育は12ポイントダウンの41%で過去最低の
数字になりましたが、他の3校はそこまでの落ち込みではなく、
次年度の巻き返し、地力の発揮に期待したいといったところではないかと
思うわけです。
さすがに現役進学率が50%を切ると、二浪の確率が高まると同時に、
二浪を防ぐための不本意進学が匂ってきます。
さもなければ、現役受験でいかに自分の実力が別にして理想を
追い求めている受検生が多いか、ということにもなります。
このあたりは何とも言えませんが、現役進学率が低めでも、
過年度生も含めた実績が優秀かつ安定しているのなら、それが
あくまでもその学校のスタイルということで許される範囲だと思うわけです。
さて問題は、現役進学率が上昇したにもかかわらず、難関大合格比率が
伸びていないケースと、まず現役進学率が低迷していて、進路実績も
停滞しているケースだと言えるでしょう。
前記とは逆に△▼となっている学校で
現役進学率が改善されたのは鎌倉学園の15ポイント。
2015年、2016年と2年連続で50%を割っていましたが、
2017年は62%まで回復しました。
同じように芝、大妻多摩が6ポイント、世田谷学園が5ポイント、
現役進学率が改善されましたが、△▼となっているわけです。
つまり(浪人生が頑張った)+(ことしはよくできる学年だった)
に直結しなかったことがわかるのです。
同じ△▼でも明暗が分かれると見ます。
詳細はまた次回。
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2017-09-19 Tue
各校の2017年進路実績、第一印象はここまでの順調な伸びが「止まった」学校があまりに多すぎるということでした。
果たして、早慶上智やMARCHの合格者が絞り込まれたことが
こうも明瞭に実績に反映するものか、疑う気持ちがあったのも
事実です。
ただこうして集計を積み上げて
冷静にデータを見直していくと、特にMARCH実績には
2013-2015のあたりにかなりバブルな部分があったのは
確かなようです。
ですから、国公立大志望者が主体の最上位校は、
伸びが止まったというよりは、
「以前から変わらない」推移を示していることがわかったのではないかと
思います。
7年間推移の直近の△▼の並びが▼のほうが多い学校は別にして、
▼△となっているのは、桜蔭、攻玉社、栄東、カリタス女子の4校、
その逆の△▼となっている学校が、
麻布、海城、開成、芝、女子学院、世田谷学園、豊島岡女子学園、
雙葉、浅野、栄光学園、サレジオ学院、渋谷教育学園幕張、
渋谷教育学園渋谷、白百合学園、桐朋、公文国際学園、桐蔭学園中等教育、
大妻多摩、田園調布学園、東洋英和女学院、鎌倉学園、江戸川学園取手、
順天、成城、普連土学園、宝仙学園、清泉女学院と、なんと27校。
もしこれが難関大へ強気でチャレンジした結果なら、評価したいと思います。
しかしながら、安全策をとって数字が伸びなかったのであれば、
受験生個々の問題とは言い切れないのではないかと思うわけです。
△▼となった内訳は当然、学校によって違うはずですが、
もう少し深堀りしてみようと思います。
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2017-09-15 Fri
きょうは難関大合格比率の平均値、TOP25の学校一覧にコメントします。4分割後に都県別五十音ソートしていますから、
上から実績順に並んでいるわけではありませんので
注意してみてください。
TOP25には千葉の公立中高一貫校と国立中高2校が
含まれます。この3校は7年平均値推移からは除外しています。
その結果、私立22校が並んでいるということになります。

△▼は2007-2013、2008-2014、2009-2015、2010-2016、2011-2017と
5つの「7年間平均値」(国公立大、早慶上智、MARCH実績の平均値の総合値)
の推移を示したもの。△は上昇、▼は下降です。
そして最後の数字は、2007-2013の平均値と2011-2017平均値の差です。
この数字が大きいほど上昇度も大きいと言えます。
ある1年が突出しているだけでは、この値は大きくなりません。
さて最上位の25校で△△△△と伸びが止まらない、というのも
不思議ですが、4校を数えます。
この最上位のゾーンではMARCH合格に関心があるかないかで、
数字の動きがまったく違ってきます。
現役ではMARCH進学を意図しないという学校がTOP25の
半分以上を占めます。特に上位の男子校。
△△△△4校のうち3校が女子校なのは、
実際に進学するかどうかは別にして、MARCH現役合格に
関心のある層が一定数含まれているからではないでしょうか。
また国公立大への合格比率が低い学校ほど伸びしろがあるという
ことも言えます。
頌栄女子学院、横浜共立学園、逗子開成はいずれも
国公立大実績が30%に届いていません。
この数字が50%を超えている麻布、開成、駒場東邦、桜蔭、
栄光学園、聖光学院と比較して、優位に立てる部分は
現役合格率しかないでしょう。
国公立大実績が50%を超えていて
▼が2つ以上ある学校よりも、50%未満で
△△△▼となっている学校を心配したほうが良さそうです。
8校あります。
いずれにしろ、これらの最上位校は
東大(医学部)現役合格組以外の進路を
しっかり掘り下げるべき、
というのが正直な感想です。
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