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北城洋一

Author:北城洋一
受験情報誌の編集長として16年。並行して受験情報サイトをプロデュース。その後、2015年夏からフリーに。誰でも当事者のときは必死なのに、過ぎてしまえばすっかり他人事?場合によってはわが子の受験なのに他人事? 最近は学校さえもそんな「ライトな保護者」にあわせて、表面的な誠実さで生徒募集してるとか。利害関係、オトナの事情があるから、誰もそれをストレートには言えないか。ん?言ってみる?

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それにしても急激な変化と言わざるを得ません
受験生が実際にどんな併願をしたのか、結果偏差値を算出する

会場テストの主催社は個人データを収集するわけですから、

ある程度のことはわかるはずです。

また学校独自に受験生もしくは入学者にアンケートを

とることもあります。

自校にとってどの学校が競合していて、両方受かったら

どのぐらいの比率で、どっちを選ぶのか。

そういったデータを経年観察しているなら、

自校他校の魅力度の推移が、偏差値の数字だけでなく

現状認識されることと思います。

ブランド力、ということですね。

また、合格発表:入学手続の歩留まりを読む場合も、

自校が第一志望である比率=第二志望以下である比率を

入試の日程ごとに学校は読んでいるはずです。

それでも実際の入学手続者数は募集定員通りではありません。

獲れるときに多めにとっておく、は学校にとっては

原則でしょう。

ライバル関係は、この開智日本橋、八王子学園八王子、

三田国際、安田学園に限ったことではありませんから、

なんとも言えないわけですが、

開智日本橋の2/4AM、三田国際の2/4PMは、とりあえず

この4校の中では重複していません。

「偏差値のコントロール」のためには、さまざまな条件が

重なってきます。

誤解なきように言い換えるならば、新興の学校としては

可能な限り「偏差値が上がるように」入試を行いたい

というだけのことです。

ということで開智日本橋学園の第4回入試=2/3PMでは、

男子4.7倍、女子6.7倍でした。前年は男子1.8倍、女子1.6倍でしたから、

難化という結果になって当然ですが、首都圏模試

(以下偏差値は首都圏模試のもので記述)の結果偏差値は54

と開智日本橋の6回の入試の中では中ぐらいの難易度でした。

後半日程まで志望順位の高い受験生が残っているように見えましたが、

志望順位と入試突破力は必ずしも一致していないこともわかります。

これと同様に三田国際学園では、

第4回(男女計・本科)、第5回(男女計・本科)で、それぞれ17.3倍、26.5倍と

めったに見かけない高倍率が出現しています。

同日程のインターでも確かに5.8倍、8.3倍と低くはないのですが、

驚くべきことに首都模試の結果偏差値は第5回は本科・インターとも62で

第4回はインター64、本科63と倍率の低いインターのほうが難易度が

高くなっています。

確かに後半日程になるにしたがって、難易度が上昇するのは、

いかにも人気校の特徴なのでしょうが、実質倍率が6.4倍である第2回(2/1PM)と

第5回(2/4PM)→26.5倍がどちらも偏差値62というのも、解せない話です。

可能性としてはいくつか考えられます。



・首都圏模試が結果偏差値を算出するにあたって、合否の整合性がとれなかったので

控えめな数字になった

見かたを変えれば、合格者の偏差値分布、もしくは受験生の偏差値分布が

特殊な分布になっている可能性もあるかもしれません。



・学校側が合格ラインをあらかじめ高めに設定していて、多くの受験生が

クリアできなかった

合格者の偏差値レベルでは他の回と変わらないのに、多くの不合格者が出たのは

母集団の力が他の回に比べて決定的に足りなかった、というわけです。

これはどちらとも言い難いですし、これ以外の可能性もあります。



それは受験者数マイナス合格者数が不合格者数ではない、という可能性です。

三田国際の場合、募集定員は本科が90名、インターが70名の設定です。

さて、どちらが上位クラスでしょうか?

学校が意図するのは「どちらが上位ということはない」状況です。

将来の難関大合格実績ではさほど差がつかない状況を望んでいるとしたら…?

受験生の立場に立って、どちらのクラスを志望するでしょうか?

自分なら、どちらでもいいから受かりたい、と思います。

こうして入試結果(競争倍率)と結果偏差値を深めていくと、

「偏差値を上げる秘術」は存在しないにしても、学校が自らの意思で

合格ラインを引ける強みは間違いなく存在しています。

それは前年、前々年に定員を上回る入学者を受け入れているからです。

ここにはチャンスを年ごとにモノにしていくシビアさを感じます。

三田国際は昨年の入試では、後半日程に進むごとに結果偏差値は

尻すぼみ状態でしたから、2017年の第4回・第5回の本科では、

前年比+10という大難化を遂げているわけです。

これを1年前に、次年度の課題として戦略的に練ったのだとしたら、

頭が下がる思いです。

(実際に合格者数は2/1-2/2の最初の3回で前年比92%、2/4-2/5の2回で

前年比35%、全5回計で前年比69%の絞り込み)

広尾学園は共学化7年めの2013年に2/1AM入試の結果偏差値が63

に到達しましたが、

三田国際は共学化3年目の2017年に2/2PMと2/3PMの本科が63に、

2/3PMのインターが64に到達しています。

このスピードはにわかに信じられません。

冷静に考えるなら、共学化1期生の初速が期待されるのと

同時に、共学化3期生の期待値は1期生の5割増でも

おかしくないわけです。

この勢いはもちろん認めますが、期待値を高められる期間は

限られていることも事実です。その限られた期間で最大値を

求めるということではないかと。

たぶん、3期生が1期生を大きく凌ぐ現実を世間は待たないと

思うんですね。

それでも学校を運営する側としては「人気先行」のほうが

モチベーションが上がってよいのかもしれません。



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中学入試改革のホンネ | 17:55:00 | コメント(0)
合格ラインを読み切れた学校の勝利?
「偏差値を作る」

果たしてそんなことができるものでしょうか?

断言することはできませんが、

競争倍率が低く、不合格者の少ない学校では

結果偏差値が「消える」「存在しない」ことを考えれば、

不合格者をたくさん出す、ことで合否のラインが明確になり、

偏差値は上がるのではないでしょうか。

ふつうに考えれば、受験者数も多くないのに、不合格者をたくさん出すことは

理にかないません。

前日の結果偏差値の最高と最低を思い出してください。

>八王子学園八王子
最高55=2/1PM東大医進(前年比+1)…ほかは結果偏差値算出されず

>安田学園
最高63=2/1先進特待(前年比+6)、最低47=一般2/3(前年比-2)

残念ながら特待狙いの受験生は合格しても、入学率は期待できません。

ただし、特待合格はできなくても、一般(クラス)合格というスタイルを

とるなら、特待入試の偏差値を下げずに、ある程度は入学者を確保できます。

そうなった場合、特待合格者と一般合格者の学力差が大きくなる

懸念が発生します。

言い過ぎを承知で言うなら

上記の2校の場合は、東大合格の可能性のある生徒を若干名確保できる

反面、MARCH合格に達しない生徒も相当数覚悟しなければなりません。

全体レベルを一気に引き上げることは難しくても、目玉を造って、

7年後の募集につなげていくことは可能でしょう。

当然ですがこの両校を視野に入れている受験数は一定数で、

後半日程になるほど受験者は減少します。

前半日程で徐々に合格していきます。

ここで首都圏模試センターの偏差値を競争倍率と併記してみましょう。

八王子学園八王子の場合は、2/1PM東大医進が男子3.8倍、女子8.3倍で

偏差値はどちらも55。男女の倍率差は結果偏差値に反映していません。

そして3回の東大医進の受験者数は、200、113、50と徐々に減少しています。

四谷大塚、日能研も参照してみましたが、日能研は男女同値、四谷は

女子が+1で倍率ほど難易度に差はついていない様子です。

安田学園の場合は、2/1AM先進特待は男子4.4倍、女子4.1倍で偏差値は

それぞれ63、62。2/2PM先進特待は男子4.8倍、女子3.2倍で偏差値は

どちらも62です。

3回の先進特待の受験者数は、384、164、111とこれも徐々に減って

いますから、一定のラインで合否が分かれたと見ることができます。

ところが、開智日本橋と三田国際は後半日程になっても、

さほど受験生が減らないという不思議な現象が発生しているのです。

開智日本橋は2/4に152名の受験生を集めています。

これでも多いと思いますが、三田国際に至っては2/4PM入試に

408名の受験生が参加しています。

これは受かるまで受け続ける志望度の高い受験生がいる一方で、

日程的に競合する学校が減ったために受験する併願者が

増える現象と見ることができるでしょう。

例えば広尾学園の入試日程は2/1AM、2/1PM、2/2PM、2/5の4回。

三田国際は2/1AM、2/1PM、2/2PM、2/3PM、2/4PMの5回ですから

最後の2回は競合していないわけです。

この続きは次回で。



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中学入試改革のホンネ | 14:15:00 | コメント(0)
そんなに高い期待値で大丈夫???
例によって、順序を追って説明しようとして、

結論?までが長くなってしまいました。

学校が大きな改革、大きな決断をしようとすると、

必要以上に力が入るものです。

どちらかというよ自然体で改善を続けている学校に比べて、

どうしても無理をしている印象が強くなります。

生徒個人個人で見た場合、学校が合わなかった…という嘆きにも

つながるわけですが、こうして初速を出そうと意気込んでいる学校では

なくても、「学校が合わない」現象は起こりますから、急伸校のリスクを

ことさらに大げさに語るべきではないと思います。

さて、

2012年に中学を新設スタートの八王子学園八王子。

2014年に男子校から共学化。中学共学スタートの安田学園。

2015年に女子校から共学化。「校名変更」で高校募集なしの開智日本橋学園。

同じく2015年に女子校から共学化。「校名変更」で高校募集を途中で停止した

三田国際学園。

すでに書きましたが、共学進学校がまだ結果が出ていない状況で4校が

並行して募集を続け、5000名に迫る「延べ」受験者数を集めている状況は

過去に例がないと思われます。

過去に例がない先物買いの状況といえるでしょう。

東京の中学募集校の5%、共学募集校の12%の受験生が

このわずか4校に集まっているということになります。

通常であれば、中高一貫1期生の実績を確認した受験生が

動くのは募集開始の7年後。

学校としてはこの期間が勝負であり、少なくとも最初の7年間は

進路実績が伸び続ける、もしくは初速で稼いでも、そのままを

しっかりキープする、そういう展開を予想します。

ところが、2017年の結果偏差値を見て、「むむむ?」と

なったわけです。

八王子学園八王子が最高55=2/1PM東大医進(前年比+1)…ほかは結果偏差値算出されず

安田学園が最高63=2/1先進特待(前年比+6)、最低47=一般2/3(前年比-2)

開智日本橋学園が最高60=2/1PM特待生選考(前年比+7)、最低51=2/1適正検査型(前年比+5)

三田国際学園が最高64=2/4インター(前年比+5)・最低59=2/1本科(前年比+5)

※すべて数値は首都圏模試センター



1期生の実績まで時間がある学校ほど、

先物買いが激しくなっています。

そして最高と最低の幅にも注目です。

もちろんこれは現在の校内の「進行状況」が

伝わって人気にも差が出始めたとも言えるのですが、

最初の結果まで時間がある学校ほど、

先物買いが過熱しているということも言えるわけです。

なぜこのような現象が起こっているのか?

もちろん、学校の教育内容が保護者に支持された

結果なのかもしれませんが、

入試結果と見比べて

これ偏差値がコントロールされてませんか?

と直感したということです。

もちろん半信半疑です。

ただ言えるのは偏差値が出るように

入試を実施したほうが、上位生の関心を

ひきやすい、ということでしょう。

心配なのはその効果が出過ぎた場合。

このブログもどの学校の話を書いたかで

PVが激しく上下します。

常に人気校にしか興味がない、急伸校フォロワーが

中学受験界には多数潜在しています。

ひとにぎりの東大○名合格よりも、

平均値としての実績はどうなのか、に

注意をはらうべきだと思いますが

わが子はきっとその「ひとにぎり」と思いたい

のかもしれません。

どの学校も初年度から高い確率で

「東大合格」を出すでしょう。

場合によっては複数名出すかもしれません。

ただしデータが物語るのは、

共学化中高一貫1期生の難関大合格比率が

国公立大10%、早慶上智20%を共に越え、

なおかつ最新実績で1期生実績を上回っている

学校は過去にありません。

以前ここで紹介したように、

初速の出過ぎ、無理しすぎ?で

息が続かなかった例も少なくないのです。

さあ、どこまで期待するか、です。

先物買いの感想はほぼもれなく、

あの偏差値で、その実績?ということですからね。



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中学入試改革のホンネ | 15:20:00 | コメント(0)
そして15年共学化の同期校、三田国際
三田国際学園。

この学校も女子校の戸板中・戸板女子高から

共学化で校名を含めてガラッと変貌を遂げた学校です。

戸板時代にはいろいろありました。

実際に訪問したのは10年以上前でしたが、

校長先生は都立進学校の校長経験者の「招聘」でした。

それ自体を云々しませんが、説明会の校長挨拶で

本人がそこを前面に押し出していて「?」となったのを

記憶しています。よくあるパターンなのですが。

出席した他塾の先生に感想を尋ねたところ、

「まあ、いつもこんな感じです」という返答があり、

その部分でも驚いたものです。

食堂では男子校?と思うような高カロリーなメニューが

並んでいて女子校らしくないかも、とも感じました。

もう昔話です。

学園長は順心女子学園から広尾学園へと変貌させた人物で、

目指せ第二の広尾学園というベクトルがはっきり感じられます。

ここが三田国際の最大の強みであり、最大の弱みだと

思います。

2014年。戸板女子中時代の最後の学年、中学入学者数は22名。

翌年共学1年めで入学者225名、その翌年297名。

募集定員は160名ですから、開智日本橋学園同様、先回り効果が

顕著に出ています。

2015年、中学と同時に高校募集も共学化。

初年度は150名を越す高入生が入学。

それにしてもこのペースで在籍数が増えると

いったいどうなってしまうのか?と

思いましたが、2018年からは思い切りよく高校募集を停止。

共学化中高一貫生が高校進学する前に決断しました。

特進という名称を冠さず、本科・インターの二段構えの

募集である点など、募集広報の独自性はさほど

感じられませんが、受験者数で都内第二位ですから、

受験生に支持されていることは間違いないのでしょう。

この広尾学園の「本科」という表現手法は、

三田国際以外にも追随する学校が現れています。

表面上は「特進」という言葉を避けているだけのように

思いますが、もちろん問題は名称ではなく中身です。

名称ひとつで上位生が集まるのなら、すべての学校が

「特進」「東大」でしょう。

こうして、共学化一貫1期生の初速を待つ4校の中でも、

先回り、前倒しが進んでいる度合いは

後発の三田国際学園、開智日本橋学園が顕著で

追い上げ急ということが、生徒数の推移からも

よくわかる、という話でした。

4校の現状について話したあと、

ようやくですが「ふと、気づいたこと」を

数値で紹介したいと思います。



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中学入試改革のホンネ | 17:20:00 | コメント(0)
2018年からは待望の開智日本橋学園高校スタート!
開智日本橋学園。

2015年に共学化して校名を変更した

開智学園系列の学校です。

開智学園は2011年に埼玉県加須市に

開智未来中高(共学)をゼロから新設。

その4年後に女子校の旧・日本橋女学館を傘下に

収めました。

当初は日本橋女学館が共学化したのかと

思いましたが、共学になったのは中学募集のみ。

中高一貫の共学化1期生が高1に進級する時点で

日本橋女学館高校は閉校になり、晴れて開智日本橋学園中高となるわけです。

それまでは便宜上、開智日本橋学園中学校・日本橋女学館高校という

名称の一貫校。何だかややこしい。

記憶に残る中でやや似たような例では、

都立九段高校が千代田区立九段中等教育学校になるにあたり、

都立高としての最終募集の次の学年から、区立中等教育学校の1期生が

後期課程に進級するまで2年のブランクが生じるため、

千代田区立九段中学の中2、中3へ編入生を募り、中等教育学校から

卒業させるという事例がありました。

残念なことにこの2年間の編入生は、九段中等教育学校の1期生、2期生

として進路実績が公表されませんでした。

当時都立高事情に詳しい方から聞いた話では、この編入条件(千代田区在住など)

を満たすための方策が、いろいろ噂されていたようですが、結果として

中等教育学校で6年間学んだ生徒とそうでない生徒の間には大きな学力差があり、

転入生の中には高校進学時に別の高校を受験するように勧められた例もあったのだとか。

都立の中等教育学校ではそういったケースはなく、2学年空白のまま進行したはずです。

日本橋女学館は中学募集もしていたために、女子募集の最終学年が高校進学するまでは

日本橋女学館高校として女子募集が続きました。

こうした理由によって旧校名を残す例は珍しく、女子校としての中学募集生が

全員卒業するまでは同じ校舎に2つの学校が存在する状況は5年間続くことになります。

もちろんどの時点で新しく生まれ変わったかという認識の問題だけのような

気がしますが、この学校の場合、線引きが独特でした。

こうしていったん高校の在籍人数は減り、中学の在籍人数は増えます。

2017年の高校卒業者数は117名。2013年には63名まで減少していたところ、

高校入試をだいぶ頑張った様子がうかがえますが、2018年の卒業者数は

再び100名を割り込みます。

そのいっぽうで2014年の中学入学者数(女子)は39名。

共学化以降、135名、197名と急増。

2017年の中学募集定員は130名ですから、かなりの勢いです。

2015年度の中高6学年計の生徒数は528名。

募集に苦労していた女子校でこの数字だったわけですから

高校募集のない完全中高一貫で1学年130名×6なら、

もう見込みは立っている感じです。

こうなると2021年に1期生が卒業するまでに、

いかに中学入試の段階でいかに上位生を取り込むかという

広報活動に集中できます。

つまり校名を途中で切り替えたことにより、

前身校の進路実績は比較の対象にならない、という

メリットもあったわけです。

目指す形態が完全中高一貫と明確であれば、

その部分も中学受験の保護者には追い風になります。

なかなか練られた戦略です。

そしてクラス編成。

GLC、DLC、LC、ACという4ラインですが、これが

単純に成績順とならないように価値創出できるか

どうか。スライド合格を多用して、いわゆる

一般クラスに集約するようでは、のちのちの進路実績の

伸びに影響するでしょう。そのあたりの差別化は

学校としての勝負どころです。

それにしても、先手必勝。1期生、2期生の

募集定員オーバーの入学状況は、4期生、5期生以降で

合格者絞り込み、難易度上昇、上位生取り込みへと

順調に連鎖していくでしょう。

もちろん1期生卒業までまだ3年半もあり、

今後の不安点がまったくないわけではありませんが、

開智のブランド力で越えられる一定ラインも

読めるはず、そんな気がします。



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中学入試改革のホンネ | 14:55:00 | コメント(0)
人気集中?共学進学校のせめぎ合い
さて、これから中高一貫の1期生が卒業する、

前回取り上げた共学校4校。

中学新設の八王子学園八王子を除くと、

共学化の前年の受験者数は3校で600名ほど。

それが4校で4600名を超えているわけですから、

受験者数の中に「重複」が含まれるにせよ、

かなりの人気過熱ぶりと言えます。

「時代は共学校」…これは公立中高一貫校が増えたことも

背景にあるのかもしれません。

特に東京では伝統の中高一貫校=男子校・女子校ですから、

共学の進学校=新興勢力、ニューウェーブとなるわけです。

広尾学園の進路実績急上昇は間違いなく追い風になっていると

みます。

そんな共学校人気の歪みがどこに出るのか。

ひとつは女子校人気の低下。いまに始まったことでは

ありませんが、募集困難校はどんどん拡大する傾向にあります。

だからといって、女子校が共学化するだけで成功するわけではないのは、

これまでにブログに書いた通りです。

さらにはこうして人気を集めている共学校の間でもシビアな

競争が発生しています。

もっと言えば今回の4校の間でも、実績が未知数にもかかわらず、

早くも差がつき始めているようです。

安田学園は2017年春に高入生の共学化1期生が卒業しました。

共学化初年度は男子239名、女子133名、計372名の高入生が入学し、

前年の高入生男子118名から大幅増となりました。

しかしながら進路実績は

国公立大、早慶上智、MARCHで、

6.9%、13.4%、42.1%→2.5%、3.9%、22.6%と半減。

難関大実合格者数でも前年を上回ることはできませんでした。

今後、高校募集を主力に進行するなら、そこまで大きな影響はないかも

しれませんが、共学化して中高一貫生も倍増していますから

これは心配な結果です。

ちなみに2017年の中学募集定員は152名。前年も同様です。

安田学園の場合、高校では一貫生・高入生は別クラスで

それぞれ2ライン、3ラインにクラス分けされています。

最上位クラスの人数は一貫生・高入生合計で50名強。

全体人数の2割まで届きません。

また共学化前年の2013年から、中学募集も

先進・総合の2ライン募集になりました。

先進は1クラスないし2クラス、総合は3クラスないし4クラス。

学校側は人数比1:3から徐々に1:2に近づけようとしています。

クラス分けのスタイルはともかく、進路実績をじっくり伸ばそうと

考えているようにも思えます。

それでは八王子学園八王子はどうでしょう?

中高一貫1期生の卒業は2018年ですが、その直前の進路実績は

国公立大、早慶上智、MARCHで、

3.5%、5.2%、32.8%。

1学年500名前後の規模の学校ですから、高入生のみで

MARCH30%台は健闘していると言えます。

ただし、ここ3年は自己ベスト更新がないようです。

一貫1期生に期待がかかるところですが、

2018年の卒業を前に、募集状況はどう循環しているでしょうか。

2015年までは中学募集定員105名のうち特待生選抜30名募集を

2/2午後に設定していましたが、2016年から東大・医進と

改称、2/1午前、2/1午後、2/2午後で計35名というスタイルに。

どこかで聞いたことのあるネーミングです。

栄東+広尾学園÷2(笑)。

東大・医進はすべて特待生とのことですから、一貫特進2回

に対して特待選抜が3回、というわけです。

結果として2017年は全受験者の85%が東大・医進狙いでした。

受験生も特待合格なら…という心理状況なのでしょうが、

特待を得られる期間をしっかり把握しての

受験なのでしょうか。これも心配です。

手元には2014、2015年の特待選抜の合格者入学予定状況が

ありますが、それぞれ6/36,18/44ですから、

ネーミング変更後も、

募集定員35名まで特待入学レベルが揃うことはなさそうです。

2017年の中学入試結果を見ると、

東大・医進志望者もほとんどが一貫・特進でスライド合格

していて、3回の東大・医進入試もスライド合格まで

含めると、競争倍率はそれぞれ1.11倍、1.06倍、1.08倍。

さて、2015年から高校のクラス編成が変わり、

中高一貫生は別クラスで最上位クラス(3クラス)、

高入生はアスリートクラスも含めた5ライン構成。

高入生は最上位クラスから順に11クラスが

2、4、2、2、1(アスリート)となりますから、

最上位クラス+3クラスで、全体実績がどれだけ上昇するか

まったくの未知数と見ます。

結局、新設共学進学校同士がせめぎあって、受験生が毎年

大きく流動し、1期生卒業までのわずかな?時間でも

一貫生のレベル維持が難しい状況になりつつあります。

またそれだけ2015年スタートの2校が強力に

追い上げているとも言えます。

次回も引き続き、後発の学校が受験生を引きつける、

そして追い越す、戦略について考えてみようと思います。



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中学入試改革のホンネ | 13:50:00 | コメント(0)
共学化1期生の実績が出る前に…
前々回の記事までで

共学化した学校、新規に中学を開設した学校について、

中高一貫1期生の初速についての比較をしました。

初速からの加速も学校によって、かなりバラツキがあることが

わかりました。

実績のない学校を先物買いすることのリスクは

避けるべき、という立場を変えるつもりはありません。

しかし、今後中高一貫1期生が卒業する学校に対しての

受験生の動きを見ていて、ふと気づいたことがあります。

2012年に中学を新設、2018年に中高一貫1期生が卒業する

八王子学園八王子、2014年に男子校から共学化し、同じく

2020年に卒業する安田学園、2015年に女子校から共学化し、

2021年に共学の一貫生が卒業する開智学園日本橋と三田国際学園。

まずきょうは最初に総受験者数から見てみましょう。

2017年入試でこの数字がいちばん多かったのは

三田国際学園の2083名。広尾学園に次ぐ東京2位の数字でした。

これに続くのが開智日本橋学園の1216名。安田学園の864名、

そして八王子学園八王子の449名。

単純に第一志望者数ということで、2/1午前入試の数字だけで

比較すると、

三田国際学園288名、開智日本橋学園353名、安田学園479名、

八王子学園八王子236名となります。

ただし、同じ2/1午前入試でも、

安田学園は先進特待が384名、八王子学園八王子は東大医進が200名と

圧倒的に上位クラスに人気が集まっています。

また午後入試受験生の占める比率は、三田国際86.1%、

開智日本橋学園は58.4%、八王子学園八王子47.4%、

安田学園31.8%ですから、

三田国際、開智日本橋の午後入試受験生の多さが目を引きます。

問題はその先です。

安田学園は人気の先進特待入試も

2/1午前の384名、2/1午後の164名、2/2午後の111名と

日程が進むにしたがって受験者数は減少しています。

384名の2/1午前先進特待は先進合格者91名、一般合格者134名で

単純な不合格者数は159名。

同じく2/1午後は受験者数159名に対し、

先進合格者数が52名、一般合格者が68名、不合格は39名。

同日日程のため、午前に先進不合格で午後に再チャレンジは

不可能な設定です。

八王子学園八王子も2/1午前に東大医進合格71名、一般(一貫クラス)合格

118名で不合格はわずかに20名。2/1午後は受験者数133名に対し、

東大医進合格28名、一般合格97名、合格8名。

ここも上位クラス狙いの再チャレンジは不可能です。

いっぽう三田国際の場合は、

午後入試が2/1から4日連続で設定されているにもかかわらず、

受験者数の推移は

521名、444名、432名、418名と推移します。

3日連続の午後入試で211名の合格者が

発表されているにもかかわらず

2/4午後に受験生が418名とは不思議です。

そして倍率は後ろの日程ほど高くなり、2/4午後の男子(本科)は、

26.5倍という計算になります。

開智日本橋でも似たような現象が起きていて、

2/1午後から3日連続で午後入試、2/4は午前入試ですが、

受験者数の推移は、

268名、231名、223名、152名と推移します。

2/1午後から3回の合格者の合計は198名にのぼります。

志望者が減るはずの後半日程で思いのほか受験者数は

減りません。

三田国際学園は募集定員本科90名に対し、合格発表は

151名(うち午後入試111名)、インターは募集定員70名に対し、

160名(うち午後入試130名)とかなり絞り込まれています。

開智日本橋は全日程で130名の定員に対し、

合格発表数は414名です。こちらは絞り込まれている印象はありません。

スバリ、この4校、いや三田国際と開智日本橋の「実受験者数は何名」

なのでしょうか?

なぜそう言うのか。

かつて広尾学園が総受験者数が初めて2000名を超えた年、

広報担当者にこっそり聞いたのです。

実受験者数は本当は何名ですか、と。

そのときは総受験者数の4割程度でした。

志望順位が高ければ、合格するまで何回も受験することでしょう。

もしそのつもりでも初回で受かってしまえば、あとの回は受験の必要がありません。

ところが、特待狙いとか、希望のクラス・コース狙いとか

一度合格しても受け続けたい理由を付加したらどうでしょうか。

「総受験者数」を稼ぐためには、ひとりの受験生を複数回受けさせる

ことが肝心なのだとそのとき知りました。

力不足の受験生が何度トライしても無理かもしれません。

ただ最低限の合格を確保して、同じ学校の上のクラスに何度も挑むのは

ありえます。

そして、三田国際も、開智日本橋も2万円の受験料で

何度でも受験できるシステム、というわけです。

さて、ここまでで「ふと気づいたこと」の核心には

ふれていません。

次回へ続きます。



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中学入試改革のホンネ | 13:15:00 | コメント(0)
文武両道はあくまで理想?
いずれにしても、この先、進路実績の伸びそうな学校を見極める…

ついついそんな方向の話になってしまいますね。

いつも書いているように、個人的には

難関大学合格がすべてじゃない、というのは多くの場合、逃げ口上で、

一定レベル以上の教育内容であれば、それなりの進路実績が

数字として残る、ということが言いたいだけです。

勉強を頑張る、部活を頑張る、両方頑張る、生徒それぞれです。

文武両道とよく言いますが、これもあくまで抽象的な概念で、

個人個人がベストを尽くすことが肝心。

その環境をしっかり学校が用意してくれて、満足度を高めて

いるかということになります。

ただ私立の場合は学校としての特色をどう打ち出すかで、

受験生人気が大きく左右されます。学校経営を安定させるためには、

しかるべき規模での継続性が求められます。

中学を開設する、中高一貫教育を取り入れるのも、そういった

安定、継続の方策のひとつである場合もあるわけです。

仮に学校側が中学募集40名、高校募集400名を安定・継続しようと

して、一貫の40名は難関大学合格を目指す集団、高校募集の400名からは

運動部で全国レベルを目指す集団というコンセプトの学校だと

したらどうでしょう。

校内が文と武に二分されていても、学校全体としては文武両道(笑)。

まあそれでも双方がお互いを認め合って、楽しく学校生活を送れるなら

それもあり、でしょう。

全国を見渡しても、例えば甲子園の常連校で、東大・京大にも毎年2桁の合格者を

輩出している学校など、皆無とは言いませんが、少なくとも

東日本には見当たりません。冷静に考えると、甲子園の常連校になるほうが、

東大合格者を安定して輩出するより難関ですが…。

そんなこんなで、地方の大手私立は総合性を重視する傾向にあります。

進学校に特化するほうがライバル校も多く、リスクが高いと言えるでしょう。

まずは公立のトップ校よりも魅力ある進学校にするのは、大変な道のりです。

東大合格者で私立が優勢なのは、

東京・千葉・兵庫・鹿児島・神奈川・奈良・広島…ぐらい。

ほとんどの道府県が「公立王国」です。

全国の高校卒業者数を見ていくと、2017年東大合格者2桁の私立高で

学校規模が400名を超えているのは市川のみ。あとは開成が398名、

開智が一貫部・高校部を併せて529名。規模と質を両立させる難しさが

わかるでしょう。

ちなみに全国でもっとも学年規模が大きい学校は…

北海道のクラーク国際、茨城の鹿島学園、鹿児島の屋久島おおぞら、

大阪の向陽台…クラーク国際の4000名超を筆頭に、この4校が

2017年春には2000名を超える卒業生を送り出しています。

4校総計で12040名。国公立大合格者は9名。早慶上智は26名。

なかなかすごい確率ですが、御存知の通り、この4校は通信制高校です。

ですから学校基本調査では生徒数は

それぞれ北海道、茨城、大阪、鹿児島にカウントされますが、

実際の居住地はそうとはかぎりません。

こうして学校としては文武以外の道もあるようです。

ただ通信制高校でもまったく生徒が集まらない学校もあります。

卒業生が2桁という学校も全国を見渡すと少なくありません。

通信制高校の最大目標は「卒業すること」ですが、

それさえ満足度が十分でない、ということになるでしょうか。

入学だけして、ゴールにたどり着かないケースも多いと聞きます。

こうして一見シンプルのように思える、通信制高校でも

環境の差は大きいんですね…。

校風の背後にある「方針」を知ることが、入学後の満足度に

直結すると強調しておきたいと思います。



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ブログテーマ共通 | 16:45:00 | コメント(0)
中高一貫1期生が全体の進路実績を牽引
共学の進学校、前身が女子校であれ、新設校であれ、

新しい学校で実績を残すということで、両者に差はないでしょう。

もし前身が女子校なら、伝統のDNAをどの程度尊重しつつ、

どれだけ大胆に生まれ変わるか、ということだと思います。

女子校の共学化で進学校として成功した学校が少ないのと対照的に

高校募集のみの共学校の中学新設は、求められる変化の度合いは

小さく、まずまずの実績をあげているようにも見えます。

あと分岐点は従来の高校募集生に対しても進学校化を打ち出すのか、

中高一貫生が特進クラスの役割を担い、進路実績を牽引していくのか、です。

前回の記事で、中学新設後実績を伸ばした学校を5校ピックアップしましたが、

このほかに2016、2017年に中高一貫1期生を輩出した学校が3校

ありますから、きょうはその数値も見てみます。

●昌平(埼玉)
2016年=4.9%、5.9%、22.3%
2017年=4.4%、4.0%、22.6%

●千葉明徳
2017年(初年度)=3.2%、5.6%、16.5%

●二松学舎大柏
2017年(初年度)=2.1%、1.5%、18.5%

3校とも一貫生の比率はわずかです。

もっとも一貫生の比率が高い二松学舎柏でも2割程度。

ほかの2校は一貫生比率が1割強。

青稜の初年度(2002)が2.2%、2.5%、18.3%でしたから

これだけからは何とも言えませんが、

今後TOP100レベルまで上昇するのは簡単なことではないでしょう。

2017年に一貫1期生を送り出した2校は、一貫生比率が低いにも

かかわらずMARCH実績の数字が2倍以上に伸長しましたから、

1期生の健闘は疑いのないところではあります。

もちろん学校が今後一貫生と高入生の比率をどう考えているかによって

違うでしょうが、一貫生と高入生に大きな隔たりがあるうちは、

せっかくの一貫生の頑張りが正当に評価されないということにもつながります。

東京農大第一や大宮開成の例を見てもわかるように、

中高一貫1期生卒業時点で早慶上智10%に達している学校は

その後の加速にも期待ができるでしょう。

そして実際には早慶上智<MARCHでその比率が開けば開くほど、

上位層が伸び悩んでいることになりますから、

いかに初速から足踏みせずに積み上げていくかこそが、

共学化成功、中学開設成功のカギと言えるわけです。



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進路データは語る | 14:20:00 | コメント(0)
(共学化)中高一貫1期生の「初速」
前回の進路実績の「初速」、

タテの比較、ヨコの比較がなかなか興味深いと

思います。

高校募集のある学校では3年前から共学化して以降の高入生が

卒業していますから厳密に「初速」ではありませんが。

もっとくわしく掘り下げると、

共学化の中高一貫1期生の卒業年度の前年と比較すると

数字のインパクトが読み取れるでしょう。

共学化して進学校、ではありませんが、

ここで女子校が校名変更して変身するというニュアンスもありますから、

中学新規開設というケースとも初速を比較してみたいと思います。

●開智
2002年=8.4%、19.8%、19.8%
2017年=23.0%、54.0%、78.9%

●東京農業大学第一
2011年=7.9%、10.0%、39.1%
2017年=12.8%、30.5%、68.0%

●大宮開成
2011年=5.4%、10.1%、42.1%
2017年=6.9%、20.6%、71.0%

●自修館
2005年=5.0%、7.9%、10.8%
2017年=3.0%、8.3%、71.2%

●開智未来
2017年(初年度)=9.1%、17.5%、41.6%


開智は中高一貫部のみのデータですから、実質的に高入生は含まれていません。

同じく自修館も中等教育学校としての開校なので高入生は含まれません。

ただし、初年度生は実績非公表で2年目の数字を記載しています。

全般的には高入生実績が先行している学校のほうがMARCH実績が高いと言えそうです。

ただ問題はそこではなく国公立大、早慶上智の推移でしょう。

渋谷教育学園渋谷は15年かけて、国公立大実績が30%超え。当初の8倍に伸びました。

(以下前日記事の数字をふまえてお読みください)

そしていち早く早慶上智>MARCHという傾向が出ています。

ほかの学校では高入生の存在もあり、なかなか早慶上智>MARCHとはなりません。

同じ15年組青稜では、やはり高入生の影響もあるのか、伸びてはいるもののカーブは緩やかです。

これは同じ組の開智と比較してもわかるところです。

また東京都市大等々力のMARCH実績の高さも目を引きますが、冷静に観察すると

その割に国公立大、早慶上智が低いことにも気づきます。一貫生実績はまだ2年だけですが、

以前の記事でもあるように、クラス格差が歴然としている点が気になる点です。

同じMARCH実績でも明大合格者がけん引している場合と、法大合格者がけん引している

ケースでは質が異なると見ます。

初速だけで言うのであれば、宝仙学園の初年度がかなり目をひく数字です。

通常は初年度生の浪人組が加わる2期生の数字がもっとも顕著で、同じようなことが

都立の中高一貫校でも実際に起こっていますが、宝仙学園は2年め以降の伸びが

もうひとつ。2007年の時点では高校募集をしていませんでしたが、3年後の

一貫生高校進学時には高校募集もしており、しかもその内訳(人数も)非公開という点が

答えになっていると見ます。女子部も残したまま、共学部・女子部を併存させている

状態も学校の事情をうかがわせます。

かえつ有明も5年間で伸ばしてはいるものの、国公立大実績がいま一歩で、

以前に比べて高入枠を拡大していることからも、

中高一貫として順調とは言い切れないように

見えます。

公立中高一貫も含めた1都3県のTOP100に相当するライン、

国公立大10%、早慶上智25%、MARCH50%は

なかなかハードルが高いことがわかります。

伸び率は実績が上昇するほど鈍ります。

現状を把握して改善の手を止めないことが

重要なのだと思います。



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進路データは語る | 11:10:00 | コメント(0)
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