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北城洋一

Author:北城洋一
受験情報誌の編集長として16年。並行して受験情報サイトをプロデュース。その後、2015年夏からフリーに。誰でも当事者のときは必死なのに、過ぎてしまえばすっかり他人事?場合によってはわが子の受験なのに他人事? 最近は学校さえもそんな「ライトな保護者」にあわせて、表面的な誠実さで生徒募集してるとか。利害関係、オトナの事情があるから、誰もそれをストレートには言えないか。ん?言ってみる?

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コース別クラス編成で結果は残せるか?
そういえば以前お会いした人気進学校の広報部長の先生が

雑談の中でこう言っていました。

「(学校が)その気になれば、進路実績は作れる」と。

もちろんその学校がある程度のレベルでないといけないとは

思いますが…。

聞くところによるとその先生、前任の私立校でも広報を担当して

いたようで、確かにその学校は90年代に実績急伸した

学校でした。

まあ言外には「学校がプロデュースした実績はまだまだホンモノ

とは言えない」という意味合いが込められていたようにも

思います。

残念ながらその90年代の急伸校の実績はすっかり停滞し、

現在は1都3県のTOP50からはかなり遠いポジションに位置して

います。当時は東大合格の目標30名!と説明会でも勢いがありましたが、

現在は1桁。TOP50からかなり遠いポジションでこの東大合格者数は

多い部類ですから、校内の進学力のバラツキが拡大しているのかも

しれません。

この学校も近年コース別募集を導入しています。

こうして進学へのモチベーションを維持するために、

成績別クラス編成を導入し、上位クラスの成績不振者に

一般クラスとの入れ替えを示唆して競争意識を煽る手法が増えているようです。

当然、上位クラスからは難関大合格の結果が出るでしょうが、

当ブログの手法のように合格者÷卒業者数で評価しようとすると

そのタイプの学校は全体として上昇機運が感じられるとは言えません。

一部の生徒だけが頑張っていると言ったら言い過ぎでしょうけど。

世間が出口の進路実績を評価することで、入試という入り口で上位生が

その学校に関心を持つ、という循環はなかなかに不変なものですから、

ステップアップしようと学校が必死なのは理解しますが、

中高6年間の間ずっと成績別クラス編成に晒されるとすれば、

高校入試に追われない中高一貫を選んだはずのに想定外な環境と

言わざるを得ません。

地方に比べ首都圏では少子化の影響は最小限なのだと思います。

ただ私立中高の生き残りをかけたバトルは徐々に激しさを増しています。

中高一貫の6年間で人はなぜ学ぶのか、何を学ぶのかの根本を

しっかり植え付けてくれる一貫校が減っているのだとしたら、

悲しいことです。





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進路データは語る | 12:35:00 | コメント(0)
進学へのモチベーションを維持するために???
よく高校募集のない6年完全中高一貫校では、

中3、高1の時期に中弛みが生じると言われます。

一貫生にとっては高校入試がないわけですから、

ある程度はいたしかたのないところでしょう。

進学に対する意欲が6年間安定して保持される必要が

あるとも思いません。

高校募集のある学校では、中学3年間終わったところで

新しい仲間たちが合流します。

高1から混合クラスになる場合は当然のこと、

そうでない場合もどんなレベルの同級生がやってきたのか、

一貫生も気になるところです。

一貫生にも優秀な生徒がいる一方で、高入生にも優秀な生徒が

いて、進路実績上も互角ということであれば、理想的なのですが、

学校として進路実績を伸ばそうとした場合、その対策によって

両者のバランスはどんどん崩れていきます。

まずは一貫生に対しては、先々で大学受験対策をみっちり行う

前提で中3時点ですでに高1の内容を先取り学習する場合が大半です。

こうなると公立中を経由した高入生とは潜在的な学力がどうであるにせよ、

授業進度はかなり差がついていることになります。

一貫生が高入生に対して進路実績上で優位に立つケースが多いのは

そのためです。

中学受験をする前提で言うのであれば、こうした一般的なケースで

何の問題も感じることはありません。



以前、付属中高に対しての考察でこうした中高の合流を調べたことが

ありました。

ある付属校では一貫生は外部進学、高入生は系列大進学という傾向が

顕著でした。

これは在校生の何割が系列大に進学するかによっても違うわけですが、

系列大進学率が5割を切ったあたりから、

上位生は外部進学という傾向が一層強まります。

好例は日大第二でしょうか。

系列大進学率は30%弱で、それを差し引いた外部難関大合格率も

私立校トップ100に迫るポジションですが、進路実績推移には

ここ数年大きな動きはありません。

その意味合いは上位生が外部進学するからといって、残った生徒が

系列大に進学できるとは限らないからです。日本大学の系列校には

さまざまな推薦進学のルートの中のひとつに統一試験というものがあり、

ここで一定レベル以上のを成績を残さないと、推薦進学がかないません。

広い意味で多くの在校生が多かれ少なかれ大学受験対策をした上で

進路を決定しているということになります。

もちろん大学としても付属校の生徒たちの中から上位層を除いて

受け入れるというのでは面子が立ちません。

そうすると結果的に付属校であっても積極的に外部進学をする層、

系列大進学をする層、系列大進学がかなわない層と3分割されてしまうという

ことになるのです。

別の付属校の例でもこんな話を聞きました。

他大への指定校推薦枠を活用して進学を決める層、系列大内部進学の要件を

満たして進路決定する層、そして最後に残されるのが難関大へ外部進学を希望する層

なのだそうです。

成績上位層ほど最後まで進路が決まらず、周囲は早々と大学を決めて、残りの高校生活を

エンジョイするようになる。

それなりにモチベーションが高くないと難関大への進路実績が伸びない原理が

そこにあるわけです。

もし選んだ学校が付属校ではないとしても、

成績によるクラス振り分けが頻繁に行われ、

上位クラスに所属しないと難関大へ手が届かないとしたら

どうでしょうか。

大学受験の時点までモチベーションを保ち続けることが

可能でしょうか。

ある女子校で聞いたのは「受験は団体戦」

自分も苦しいけれど、クラスメートもみんな頑張っている…。

男女で感覚に差があるかもしれませんが、日本人なら

そんな連帯意識もあるはずです。

でもBクラスの自分が頑張ってもAクラスのみんなには

きっとかなわない、さらに言うなら学校の指導が上位クラスに

手厚い…そう思ってしまえば明らかにマイナスです。

次の年の募集までを睨めば、難関大学合格数を増やすことが

学校としての急務、ボトムアップよりも、

上位層をより伸ばすことに関心が高くなって当然かもしれません。

見極めるべきはそこだと思うのです。

中学3年間の時点でより上位層を選抜し、

選び抜かれた少数の高入生の壁を超えさせることで結果を残すことが

当たり前になってくると、こんな理屈も無意味になってくる

かもしれません。

進路実績を急伸させている学校は魅力的に見えるいっぽうで、

細かく分析するとこうしてさまざまなロジックが

隠れている可能性も大きいと思います。

あとは受験生がそれを「あり」だと考えるかどうかの問題です。

MARCH実績ひとつにしても、「伸ばす」ための手法は

存在しているわけです。

現状認識が薄い学校のいっぽうで、数値目標至上の学校も

存在するとすれば、適正を見抜くのは受験生しかありません。




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「中高一貫」を理解する | 14:45:00 | コメント(0)
結果を出し続ければ、それは正義になるか?PART-2
学校がその気になれば、進路実績を飛躍的に伸ばすことが

できる…。

この東京都市大等々力の実例をそう受け取ることも

可能です。

2017年春には共学化中高一貫2期生、高入生は共学化5期生を

送り出しました。

一貫特選の数字は、8.7%、36.2%、171.0%。

高入特選の数字は、11.9%、8.5%、42.4%。

一貫特進の数字は、1.7%、0.0%、26.7%。

前年と比較して一貫特選と高入特選が逆転しました。

そのいっぽうで一貫特選と一貫特進の差は決定的に開いています。

一貫特進の人数は17年度卒業生の約3分の1ですが、

まるで別の学校の進路実績のようです。

学校のアンケートを見ると、一貫生と高入生は

高2からクラスを混合するとありますが、

進路実績はこのように区分して公表しています。

共学高入4期生は2013年のアンケートでは特選で高1ですが

2014年のアンケートでは特進で高2に変更になり、

2015年のアンケートでは再び高3で特選に戻っています。

2014年、2015年のアンケートでは女子部の実績を

意図的に除外したり、なかなか混乱?しています。

進路実績上は上位生を強調したい意図を感じる

内容です。

さらに違和感を感じるのはMARCH実績の

高すぎる数字です。

17年の一貫特選(現役)で見ると、在籍69名、

MARCH合格118名。171.0%という高率です。

1都3県のすべての学校を見渡して過去最高なのは

2016年の鎌倉女学院、学年163名でマークした154.6%ですから、

その高さがわかります。

ということは…

一人でいったい何校合格しているのか、ということです。

合格力のある生徒が徹底的に数字を稼いでいる、

ということになります。

そしてこれを過去最高の実績と学校は主張します。

そうなると合格者数と同時に進学者数も公表してほしいところです。

2017年度以降も一貫特進クラスには70名以上が在籍して

います。学校として伸ばすべきはここでしょう。

2018年度以降の一貫特進クラスの実績予測はできませんが、

最後にもうひとつ。

最新の中学入試状況です。

すでに特選・特進という2ライン入試から、

S特選(PM入試)というクラスを新設(2015年)し、

一般入試との2ラインに変更になっています。

実はS特選入試は合格ラインがS特選、特選、特進の3ライン設定されており、

中1時点から学年定員180名を

S特選=1クラス、特選GL=1クラス、特選=1クラス、特進=2クラス、

と細かく分割するようです。

ところが実際の17年(S特選)入試結果を見ると、

例えば特進クラスまでの合格状況は

スライド合格(回し合格)制度があるため、

1回男子=1.3倍、1回女子=1.2倍、2回男子=1.3倍、2回女子=1.3倍…

はっきり言って低倍率。

そもそも第一志望者の少ない午後入試と仮定すると

2段階下の特進合格をここまで発表してメリットがあるのかと思えてきますが、

裏返すと学校が最上位ラインで偏差値をコントロールできるとも言えます。

あくまでキタシロ的にですが、

・クラス別実績を公表しなければクラス格差は見えてこない

・(過去に)女子部実績も含めて実績公表していても実績伸長は明白

・進学者数もあわせて公表することで卒業生のリアルな進路が伝わってしまう

だと思いますから、

S特選クラス創設=東大合格を出したい

じゃないかと勘ぐってしまいます。

いずれにせよ、クラス格差がここまで表面化したケースは稀で、

もしそのようなものが存在しても学校は一切公表しません。

その点で特異な例として紹介しました。

中高一貫への思いは学校それぞれですが、

競い合って上位クラスだけが希望をかなえられる学校が

昨今増えているように思うのは、

少子化と競争原理ということなのでしょう。

次回からは進学のモチベーションについて

再び高校クラス編成から考えてみようと思います。



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進路データは語る | 12:30:00 | コメント(1)
結果を出し続ければ、それは正義になるか?PART-1
数ある学校の中には非常に特殊な例もあります。

その学校で一貫生、高入生そしてクラス別募集の募集の

実績バランスを同時に見てみたいと思います。

女子校から共学に募集変更し、進路実績という結果が

早急にほしい。

まあそれは正直なところでしょう。

共学化1期生卒業年度。

卒業者数377名。国公立大20大、早慶上智、MARCHの

合格比率は2.4%、5.0%、14.1%。

早慶上智とMARCHはそれでも自己ベスト更新。

まずは上昇の兆しです。

この年の377名の内訳は特選65名、特進107名、進学169名、女子部36名。

最上位クラスの特選の数字は10.7%、20.0%、52.3%。

進学クラスの数字は0.5%、1.7%、2.9%。

かなり無理したスタートでした。

異例なのはこの学校、クラス別合格者数を毎年欠かさず公表し続けたことです。

翌年は進学コースの募集はなく卒業生数は

特選37名、特進72名、女子部37名で146名。

上位クラスの特選の数字は13.5%、18.9%、48.6%。

特進クラスの数字は2.8%、2.8%、16.7%。

2年目もまだまだ大差です。

そして3年め。卒業者数は91名に減少。

その理由は女子部69名を集計に含めなかったからです。

ここで女子部を含めると実績の伸びが怪しくなります。

その結果、

上位クラスの特選の数字は11.7%、88.2%、132.3%。

特進クラスの数字は5.2%、14.0%、82.4%。

若干差が縮まりました。

特選の数字をこのまま受け取ると母数が少ないとはいえ、

なかなかに凄い数字です。

3年間で高入生実績を一気に伸ばしたかのように見えます。

そして4年め。

編集部からのアンケートには女子部募集の最終学年18名の

数字は含まれていませんが、学校サイトには

内訳が公表されています。

この年は期待の中高一貫の共学化1期生も加わりました。

一貫特選の数字は、13.6%、15.1%、134.8%。

高入特選の数字は、17.9%、20.5%、166.7%。

一貫特進の数字は、0.0%、0.0%、40.0%。

女子部の数字は、0.0%、11.1%、16,7%。

ちなみに人数内訳はそれぞれ順に66名、35名、39名、18名。

高入生の高い実績から一貫生の数字に期待を抱きましたが

どうでしょうか。

長くなりそうので一度切りますが、

高入生>一貫生という傾向以外にも

着目点が複数あります。

この異例な数字にこそ、学校のホンネが透けて見えて

います。

校名についても次回明かします。

ブログで取り上げるのは初めてじゃないので

わかる人にはわかりますね。



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進路データは語る | 13:55:00 | コメント(0)
一貫生と高入生、混合する、しない
高校募集の有無と中高募集のバランスを見たときに

その学校がどういったスタイルを目指しているのかという

ことがわかります。

中高でそれぞれで募集をして、一貫生も高入生も実力が拮抗している

のは確かに理想像ですが、流動する情勢のなかで、

双方を均等に伸ばすのは至難の業です。

総合値が拮抗していても、高入生はMARCHで高く、

一貫生は国公立・早慶上智で高いというのはよくあるケースです。

そうした場合に高校でのクラス編成をどうするか、に

その学校の中高一貫教育に対するこだわりの姿勢があらわれます。

シンプルに言えば、一貫生と高入生を混合クラスにするかどうか。

高1時点で学力拮抗がはっきりしていれば、いきなり混合でも

かまわないでしょう。

ただし、それは授業の進度が同じ場合に限ります。

中学で少しでも高校の先取りをしているような場合では、

高入生は入学直後からいきなりついていけないリスクが生じてしまいます。

一貫生・高入生を混合する学校でも最低1年間は進度の調整を

するケースが多いようです。

混合のメリットとしては、3年前に入試のストレスと決別している

一貫生に、入試と言う競争を潜り抜けてきた高入生が良い意味でも

刺激を与えるということが言われます。

しかしながら、これも学力が拮抗していなければ、一貫生には刺激として

作用しません。

高校でのクラス編成のスタイルはそれぞれの学校の事情で

実に多岐にわたります。

わかりにくいとは思いますが言葉で表すと以下のようになります。

●高1からすべて混合する

●3年間まったく混合しない

●高2からすべて混合する

●高3からすべて混合する

●高1から一部を混合する

●高2から一部を混合する

●高3から一部を混合する

どの場合も、そのスタイルで最大限の成果が残せているかどうか

が重要です。

ここまでのブログ記事でもわかるように、

学校の募集事情には経年変化が起こります。

ですから高校でのクラス編成も固定ではありません。

実状にあわせて臨機応変に変えていくべきでしょう。

もし進路実績そのものに強い関心がないのであれば、

内的変化も起こりにくい学校ということになります。



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進路データは語る | 13:20:00 | コメント(0)
高入生を伸ばせる学校は一貫生も伸ばせる
一貫生実績を伸ばすより、高入生実績を伸ばすことが

難しいのは、東京を中心に考えると

全体の上位生が中学で受験してしまうことも

あげられますがそれだけではないようです。

高校入試の場合、内申点を持っている生徒と、

入試得点力の高い生徒は必ずしも一致しません。

以前ある進学校の説明会に参加したとき、こんな説明をされました。

5科23や22の受験生が5科21や20の受験生より得点上位に

なるとは限らないので、内申基準を上げすぎると

逆にいい生徒が取れない、とのことでした。

その学校では出願基準を18あたりに設定し、そのうえで筆記試験で

合否を決定していたと記憶しています。

確かその年は合格率がいちばん高かったのは内申5科21でした。

内申点と入試得点の不一致はこうして広く知られていますが、

学校側が手堅く生徒を確保しようとしようとすれば、

この内申基準に頼る結果になるようですが、

これと学力の高い生徒を集めることとは完全には一致しないと

見ています。

6年間で一貫生を伸ばすよりも、3年間で高入生を伸ばすことが

難しい背景がそこにあるような気がしています。

逆の見かたをするなら、3年間で高入生を伸ばせる学校は、

一貫生も伸ばせるということでもあるでしょう。



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進路データは語る | 13:55:00 | コメント(0)
中高募集のバランス…わずかの差が数年で大差になった例
さて、中学受験と高校受験。流動的なのはどちらでしょうか。

間違いなく前者です。

高校受験はほんの一部の学校を除き、第一志望:公立、

併願校:私立というケースが主流ですから、

公立私立の定員比率が固定されている限り、

私立高校にも安定して生徒供給がされるわけです。

あくまでもその「序列」の中で、進路実績その他で

アピールしてより人気校を目指すということになります。

中学受験の場合は、高校受験の場合よりも、進路実績に

注目する保護者の比率も高く、人気不人気が受験者数の増減に

顕著に表れるということになります。

高校募集をしない完全中高一貫校では、6年間の一貫カリキュラムが

着実に結果を出している間は心配に及びませんが、

停滞が続くと高校募集で補完できないぶん、進路実績失速の

可能性も高くなります。

そのため、高校募集をしない完全中高一貫校であっても二極化の傾向が

出ていると見ます。

つまり高校募集のある学校のほうが完全一貫校に比べると

下げ止まりの期待感があるわけです。

私立高校の入試結果はさまざまな要因があり、募集定員と

入学者数がきっちりリンクするとは言えませんが、

中高募集の学校で進路実績が上位の学校は少なくとも

募集定員の段階では中学募集数のほうが多いケースが

一般的のようです。

例として挙げたいのは東京の共学校・東京農大第一。

順調に進路実績を伸ばしている学校のひとつです。

高入生の進路実績も一貫生に引っ張られて

なかなか健闘しているように見受けます。

中等部開設が05年で1期生卒業が11年ですが、

06年には卒業者数が649名でした。

中等部開設と並行して高校募集数を調整していき、

15年には一貫生5クラス高入生5クラスという安定した体制になりました。

高校の卒業者数は17年3月で344名と学年規模はかつての半分になりましたが、

当初のビジョン通りのバランスで進行しています。

これとは対照的に東京の女子校・東京純心女子では、

09年には午後入試導入などで2010年には545名の受験者数でしたが、

近3年では連続して減少し17年入試では200名を割り込み、166名。

高入生数は2011~2013年は1桁でしたが、14年は26名、15年は36名と

徐々に増加。2017年は募集要項上は中学75名、高校90名と

すっかり中高の募集バランスが変わってしまいました。

過去にも完全中高一貫だった学校が高校募集を再開するケースは

ありましたが、そこから盛り返すのはかなり難しいというのが

正直なところです。

15年には早慶上智20%、MARCH50%あった数字が、

高入生が増えたのとときを同じくして半減では、中学募集に

さらに影響が出てしまうのも無理はないでしょう。

対照的なこの2校、中高入試のバランスが進路実績と

リンクしている好例のように思います。

そもそも実際2007-2013年の難関大合格の7年間平均値では、

東京純心女子のほうが東京農大第一よりも上位でした。

そこからわずか4年、という話です。

そして2017年単年の数字では前者が後者の軽く3倍

といえるまでの実績差になっています。



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進路データは語る | 14:25:00 | コメント(0)
伝統校の大いなる苦悩(35校め)
進路実績の失速パターン。

単に難関大合格者数の減少、という結果だけの問題ではないような気がしますね。

きょうの学校は系列小のある学校ではありませんが、

その学校としての原形から数えると創立140年を超える伝統校ですから、

もしかしたら伝統は武器であると同時に弱点になってしまう可能性も

あるのでしょうか。

そして大変間が悪いことに入試の改革が同時に行われ、それが受験生に

アピールしなかった年の実績がよくないというダブルパンチになってしまったわけです。

東京の女子校・跡見学園。

2009年には3回の入試で1000名を超える受験生を集めていましたが、

2017年の入試では前年の744名から398名へとほぼ半減。

その理由を求めるとシンプルな入試が少しわかりにくいシステムに

変わったことにあるようです。

簡単に言えば、クラス編成を2ラインにするという改革なのですが、

名称がIクラスとPクラス。I=Independent,P=Principledの略だそうです。

これ説明を聞かないとわかりません。意図的にどちらが上位クラスか

わからないように命名しています。

スーパー特進と特進なんていうダサいネーミングをつけるわけがない、

伝統校のプライドを感じます。

こうした微妙なネーミングで改革を狙った女子校はほかにもあった気が

しますが、果たして成功していたでしょうか。

いずれにせよ、衝撃的な受験生減少で募集定員を確保しようとした結果、

実質倍率が1.1~1.0倍とぐっと下がり、首都圏模試の結果偏差値では

合格ラインが消滅してしまいました。

四谷大塚でも結果偏差値は38です。

そもそも2ラインでスライド合格ありのシステムは実質倍率を下げます。

上位クラスには不合格だったが、一般クラスには合格した層を安心させ、

再チャレンジを促す効果もあるわけですが、それは上位クラスに魅力を

感じることが前提です。

これも言い換えるなら、進路実績が伸びている状況で、より上位の

受験生を集めるというシチュエーションで効果があるのかもしれませんが、

単純にクラス編成に差をつけることで、上位生の関心が引けるほど

中学入試は簡単ではありません。

7年間推移でいうなら3カテゴリーで自己ベストが過去1回、近4年で

一度もベスト更新がない状況ではこうした改革もなかなかアピールしない

ということです。

学校が変わろうとする姿勢は素直に評価したいところですが、間が悪く

いわゆる「やっちまった」という状況のように思います。

また一部の保護者は跡見学園を付属校のようなイメージで

捉えているようですが、内部推薦の進学者は数%です。

推薦基準は評定3.2ですから、多くの生徒が資格を持っているはずですが

ほとんどが外部大学を受験します。

ところが跡見学園女子大への一般入試合格者は毎年、学年全体の4分の1

にあたる60名前後。

そして実際に進学するのは半数以下です。

それでも推薦進学より一般合格進学のほうが常に多い状況。

つまり跡見学園女子大は第一志望ではないが、第一志望に受からなければ、

跡見でもいい、という心理状況が見てとれます。

しかしながら、大学が外部進学がかなわない下位層を受け入れている

わけではないのです。大学にもプライドがあります。

中位層以上も系列の大学が逃げ道にあることで

難関大へのモチベーションが高まる状況が生まれにくいことが

理解できますね。

それにしても、

伝統校のプライドというのは、

OBOGが多いだけに実に扱いが難しいところです。



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進路データは語る | 14:30:00 | コメント(0)
進路実績を伸ばすのも生徒たち自身のため(34校め)
進路実績が決して好調とはいえない学校でも、みんな大学受験

頑張っています。結果が伴うかどうかは別として

受験生はみんな努力しているはずです。

そんなベストをつくす受験生を否定するつもりはありません。

それでも学校としては常に最高の結果になるように

日頃の授業&カリキュラムの充実と、進路指導を尽くすことが重要です。

たとえ受験生が努力していても、難関大合格者が徐々に減っていき、

それが生徒募集にも影響してくるのであれば、

学校としては何らかの改善を図らねばならないはずです。

とはいえ、そんな苦境と施策について正直に

学校サイトで発信するわけには

いかないのでしょうが、受け取りようによっては

本校は大学受験に特化したガリ勉の進学校ではありません、

という主張に聞こえる場合もあります。

さてきょうは神奈川の共学校・湘南学園を取り上げます。

前回の暁星もそうでしたが、

湘南学園も高校募集がなく、系列小出身者が半数近くを占める

学校です。

高校募集がなく系列小のある共学校は非常に少なく、

同タイプは県内の森村学園だけです。

入試は4回のうち初回が2/1で午後入試。

2010年度入試までは3回入試で総受験者数が372名まで落ち込みましたが

翌年の午後入試導入以降受験者数は盛り返し、2013年には1217名まで

伸ばしました。

しかしそれ以降はゆるやかに4年連続で減少し、2017年は785名。

内訳を見ると午後入試への依存度が極端に高いとは言えないようです。

進路実績の推移は2012年が国公立・早慶上智・MARCHといずれも

突出して高かったことを除けば、それぞれのセカンドベストが

国公立大が2015年、早慶上智が2002年、MARCHが2004年。

2017年実績は早慶上智が過去20年で最低、MARCH実績は前年につづいて

過去20年の最低から2番めの数字でした。

17年の卒業生と言えば、11年から実施した初めての午後入試受験生を

含む学年です。

それにしては失速の度合いが極端すぎます。

ちなみに現役進学率は70%台前半で共学校としては高いほうではありません。

一般的に系列小のある学校は内進生と中入生の学力差が目立つケースが

多いようです。

系列小出身者が学年の半数を超える上位進学校は、

暁星、白百合学園、清泉女学院、湘南白百合学園、森村学園などの

名前が上がりますが、いずれも高校募集がなく進路実績の上下動が

激しい学校が多く見られます。


■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧

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進路データは語る | 15:05:00 | コメント(0)
完全中高一貫で学力差が気になる場合(33校め)
高校募集主体の学校の進路実績がひと息伸びきらない

というテーマはひとまず置いといて、

高校募集をしていない完全中高一貫校のなかでも

進路実績の明暗は分かれています。

学校規模や男女別学などの要素で

失速パターンを定義するのは難しく、

あくまで進路実績上位校では中高一貫生を

中心に高い難関大合格実績を残しているとしか

いいようがありません。

7/12の「進路実績の加速減速を再度フィルタリング」の記事の中の

2011-2017平均値と2017単年実績のギャップ(-)が大きい10校では

その半分の

山脇学園,湘南学園,跡見学園,穎明館,暁星

の5校が完全中高一貫校に該当します。

内訳は男子校1、女子校2、共学校2。

本ブログではすでに山脇学園と穎明館については

5/22の記事、6/18の記事でそれぞれふれていますから、

残りの3校について見てみます。

きょうは東京の男子校・暁星。

高校募集はありませんが中1のほぼ半数が系列小からの内部進学生

という学校です。

17年春の東大合格者は9名でうち現役合格は7名。

学校サイトを参照すると、なんと過去10年間の

「東大・京大・早稲田・慶應・上智・海外」合格者数という項目があり、

「東大・早稲田・慶應・上智・早慶上智計」の現浪別合格者数が掲載されています。

東大合格者は最多が2013年の17名。最少が2009年の7名ですから

この部分だけに注目するとかなりの強豪校です。

学校サイトのこのコーナーにはなぜか10年間の平均合格数も集計されていて

現浪比率はほぼ2:1。にもかかわらず2017年の学年全体の現役進学率は掲載されていません。

手元の資料によれば2007-2016年の現役進学率は54.5%ですから、難関大における

現役合格率の高さは同じ学年の中での学力差が大きいことを示します。

また医学部志望者も多いようですが、17年の最新実績では、

国立大医学部:合格者12名(うち現役11名)、私立大医学部:合格者60名(うち現役29名)

これもなかなかインパクトの強い数字です。

進路実績の推移を見ていくと早慶上智のベストは2006年。2013年にそのベストに迫る

数字がマークされているものの、近7年突出しているのはその2013年だけです。

2013年を除けば、3カテゴリーとも推移に活気がなく、7年間順位では↓6=↓7=↓7で

2011-2017平均値と2017単年実績のギャップ(-)が大きい学校の仲間入りということです。

2018年で創立130年という伝統校ではあるのですが、入試が2/3の1回のみ

という入試スタイルを守っている以上は、中学受験生にとって第一志望としては

ピックアップしにくい学校になって当然です。

巣鴨(6/19)のときもふれましたが、あくまで早慶上智以上という高いモチベーションで

常に合格比率は早慶上智>MARCH。

そもそもMARCHを受験しないから合格もしないという志向。

そんな進路希望のアンバランスも伝統校の個性と開き直る手もあるかもしれませんが、

キタシロとしては他の男子校のケース同様、強気を貫いて

希望の進路がかなわなかった過年度生を心配してしまいます。

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