2015-11-30 Mon
ひとえに研究心、探究心。生徒にはそう言うのに?
アンケート回答エピソードをいったんまとめます。
どの業界でも「ライバルはどうやって切り抜けているんだろう」という研究心が
必要なんじゃないかと思ってます。ひ
とりよがりのサービスしかできない
旅館・ホテルは自分が旅行者になったことがないんだろうし、
サービスの行き届かない飲食店は、一流店で食事を楽しんだことのあるスタッフが
いないのでしょう。学校でそれを当てはめていくと、OB・OGが母校に奉職し、
ただただ純化の道をたどって、裸の王様に進化していく傾向と、
厳しい労働条件と成果主義で均質的な教育サービスしか提供できなくなっているような
二極化の傾向を感じます。
アンケート回答ひとつにとっても、流儀がはっきりしている学校もあり、
すべての項目を回答するわけではないが、回答する項目はきっちり書いてくる。
場合によってはアンケートのテーマを咀嚼して、相手側が知りたい項目を自分たちの言葉や形式で
答えてくる、そんな学校もあります。それ、第三者にはどう見えるでしょうか。
簡単に言えば、スタッフの出来不出来なのでしょうが、もしこれが個人知に依存しているのではなく、組
織としての力量なら、その学校は手放しで賞賛してもいいのだと思います。
なかなかそこまでの存在には出会いませんが、百歩譲って、依頼者の意図がわかる回答をしている時点でかなり優秀で、
それがちっともくみ取れない学校が激増しているようにも思います。
そこれ浮かんだフレーズが
「学校は比較されたくない」
なぜなら、特定の基準において優劣がつくからです。優劣なんかつけられたくない。
まるで少し前の「ゆとり教育」のようです。
アンケート回答に関する学校エピソードはいったんこれぐらいにして、
「項目が細かい」をいいことに正確に答えられなくなっていく、このあとは学校側の体質に踏み込んでいきたいと思います。
アンケートに記入する、のは確かに煩雑ですが、質問に答えられない状態、いや質問者の意図が理解できない状態は、
生徒たちの学力低下と相通じるものがある、とさえ思えてくるからです。
強い言葉で言うなら、そんな(スタッフが多い)学校がちゃんと生徒にコミュニケーションを教えられるわけがない、と。
残念ながら、ここでも「やっぱりさすがだ」と思える学校はごく一部のようです。

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2015-11-29 Sun
そういうわけで(中学受験の)「覚悟」を決める前に、どういう教育方針で行くか、夫婦間で決めていないご家庭がけっこう多いように思います。
この部分は、いますぐどうこう、というわけにはいかないでしょう。
そこで、こんな過去のエピソードを紹介してお茶を濁したいと思います。
これも6、7年前の話ですが、
都内の塾経営者(女性)とイラストレーター(これも女性)がこんな企画を持ってきました。
このお二人は古くからのお友だちで、女性塾長が経験したさまざまなご家庭のエピソードを
イラストレーターの方がコマ漫画に起こして出版できないか、というものでした。
自分としては正直言って、面白いエピソードなら、全然OKでしょ、と思いましたが、
1冊にまとめるためには10数本のネタが必要です。最初の4、5本はこんな感じ、こんな感じ
と順調でしたが、「こんなアホなご家庭もあるんだ」という系統と、「汗と涙で勝ち取った合格には感動するね」という系統を
どういう順序で並べればいいのか、かなり悩みました。
そこで全体の3分の1にあたる、有力な4つ、5つのエピソードを
こんな構成、とプレゼンできるようにダミー版を作ったのです。
結論から言うと、前にもこのブログに登場させた当時の部長(生粋の公立中高経験者=K大卒)が
「この企画、誰が買うの?」と言って実働3か月に仕込みは水泡に帰して終わったのです。
面白いのに…というのはありましたが、「誰が買うの?」に「こういう人が買うでしょう」
を的確に返せないと、出版企画はまずボツです。何かありそうだからやってみよう、となる
版元はいまどき少ないでしょうね。
まあ、他社の類似企画がこれだけ書店で動いている!というデータをでっちあげて、
企画を通すのも編集者のウデなんですが…。ただそういうのはせっかく
制作していっとき売り上げになっても最後は返品を食らうだけですからね。
このときの、
「おバカなエピソード」と「泣けるエピソード」のどっちが世間で支持されるのか
当時はかなり悩んだと記憶しています。
たぶん前者は部外者が面白がる話で、後者は当事者が興味深く読む話ではないでしょうか。
しかしながら、このお二人の企画持ち込み者のネタ並びは前者のほうに比重がかかっていたんですね。
つまり業界の中では「ああしないほうがいいのに…でもそれで月謝もらっているんだから、言わないでおこ」
という話がてんこ盛りなわけなのです。
塾の側からすると、あまり「涙の感動ストーリー」には興味がないのかもしれません。
というわけで、どの立場でこのブログを読むか、ということで、広がる視野は
まったく違ってくるわけなのです。
ここで「地雷校」と指名した学校に入学させてしまった保護者の方は、それなりに不愉快になる。
そりゃそうですね。
中学受験は終了したら、また先を見据えればいいと思うのですが、
そこそこ後悔している人も多いいっぽうで、幻想を抱いている方も多いようなので、
「現実」はスルスルとその両者の間をすり抜けていくのだと思います。
中学受験の真実なんかほんとうは知りたくない!
まあ、気持ちはわかるんですが、現実逃避も度が過ぎるとマイナス面のほうが
大きいんじゃないでしょうかねえ。

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2015-11-29 Sun
12月でブログ開始5か月めに突入。5か月、なんて数えているってことはそう。
モチベーションが若干低下気味。
というか、中学受験ネタでずっと書き続けてよいのだろうか?
と思ってきました。
その手前がけっこうあるんじゃないのか、と。
いろいろ周囲を見渡してみますとね。
書こうか書くまいか、迷うのだけど、
そういうときは【定期外更新】
にしちゃって、あるんだかないんだかわからない「期待」を
裏切らないようにしますね。
どうするか迷ってたネタ、その1。
結局あるだけ書くんか?
みたいな。
世の中のしくみ。
少しずつ変わっていきます。
それに対応して生きていかないといけません。
商売も、それに対応してやっていかないといけません。
ニーズを探して新商品を企画します。
元来、自分が「裏読み好き」「分析好き」であることを
差し引いても
「よくそんなことに気がつくね」と
最近言われます。
そう?
それ誉め言葉じゃないでしょう。
気がつかないほうが幸せ
そうかも。
気がつくものはしょうがない。
で、
ダマされないぞ
と
身構えます。
逆にからくりを知ってて
「ホントによく釣れるなあ、こいつらバカじゃん」
と釣り糸を垂らし続けるのが自分だとすると嫌悪が生じます。
これもそこに気がつかないと
「一生懸命仕事してます!」と胸を張れることでしょう。
どっちの人間になりたい?
いいかげんな年になって、どっちもないもんですが、
自分じゃなくて、わが子に対して、
どっちの人間になってほしい?
これも答えはありません。
よく気がつく不幸の多い人間になってほしい!
とはよう言いません。
本質はそこじゃなくて、
ずっと人生の中で練り上げた段階が
・気がつく→違和感を覚える
・背景を知る→構造を論理的に理解する
・伝える→自分が理解したことを誰かに伝える
・動かす→伝えられた相手が同調するなどして行動の輪が広がる
・集団全体に変化が起きる
・最初の気づきが決定的に報われる
こんな6?段階ぐらいあるわけです。(まだ練っている途中、だとも言う)
ポイントは最初の
「気がつく」
に対して、第三者がどうリアクションを返すか。
わが子の気づきに対して、ふだんどんなリアクションを返しているか
思い出してみてくださいね。
●そんなこと、どうでもいいでしょ(早く勉強しなさい)
●それはこういうことだからしかたないの(すぐに背景や構造を教えてしまう)
●すごいね!と一瞬誉めつつすぐに忘れる(受け止める余裕がない)
●自分はまったくそういう発想ができなかったので、単純に驚く
●もっとそういう発想が出てくるように、励ます。次回にも期待する
●いっしょになって考え、切磋琢磨する
ほかにもいろいろ例があるでしょうね。
ほぼ最初の3つが多いのではないでしょうか。
知人と話していても、オトナどうしでも同じ、みたいです。
それどころじゃない、忙しい、と言ってしまえば終わり。
余裕がありませんね、現代人。
よく打ち合わせをする知人がいいます。
(成人した娘に)「テレビで言ってるこれ、ほんとうは○○で○○だから、○○になっているんだよ」
(知人の娘)「でも、テレビでそう言っているんだから、そうなんだよ」
いつも嘆いてます。
「お父さんはなんかくだらないことばっか言ってるね。役に立たないね」
そんなこんなでこの知人とは話が合うのですが(笑)
ここも読んでくれているはずなので(笑)
11/18の午後8時。某東急線の下り電車に乗っていました。
通勤帰りの乗客で混んでいました。
これは発車直前に押し込むしかないな、と思いホームと電車のドアの境目で
発車ベルを待っていました。ベルの音と同時にぐっと体を車内に押し込みました。
スーツ姿の30代男がこっちとジッと睨みました。
不安定なのでつり革をつかもうと右腕を伸ばしました。
その30代男の顔の近くに自分の手が伸びました。
彼はまたキッとこっちを睨みました。
彼には「つり革をつかんでバランスを取る」という選択肢はありませんでした。
なぜなら彼の右手はスマホをいじっていたからです。
立ちっぱなしの満員電車であろうと、その時間は「スマホをする」時間なのです。
つり革をつかむブログ主の右手はうざいのです。
いやあ、満員電車の中でそんな一触即発もおとなげないですな。
彼はスーツ姿。自分は汚い私服。
そういうことです。
ゲームでもやっているのか?
彼はとっさにこちらに見えない向きにスマホの画面を調整しました。
別にいいですけどね。
そんな「他人の右手を許せない」人が都会にはけっこう多い。
さあ、中学受験をして、そういうバリバリのサラリーマンになっても
しかたないよなあ、と強引に話をつなげてみます。
きょうは、ここまで。

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2015-11-28 Sat
エピソード9&10です。あとからあとからいろんな話があるねえ、とお思いでしょうか?
でも覚えているほんの一部ですよ。実際に長年アンケート受付をやった担当者を呼び出して
他にない?と直接聞いたら、この倍は出てくるんじゃないでしょうか?
それとも、異常な記憶力でしょうか。
まあ、このシリーズは督促例を中心に基本的にアンケート回答について、
やりとりしたエピソードなんでその「やりとり」の条件を外せばもっと出てくるんです。
「第一期」の最後は各校の独自のスタイルにも触れてみましょう。
エピソード9★生徒数などの詳細は非公表
データをアンケートで公表しない学校は何校かあります。
いちばんすごいのは卒業者数非公表ですが、さすがにそれは文科省その他へ報告する内容ですから、
「卒業生数を教えない」という学校はあまり見かけませんね。
エピソード3の学校が、アンケートそのものがほとんど返ってこない、というほかは、卒業生数は回答されます。
ただ、問題は内訳で、四年生大学進学者数ほか、浪人その他も含めて公表しない学校はチラホラあります。
いちばんブレないのが、世田谷区にあるこの学校。この学校も中学受験界では知られていない学校かもしれませんね。
この学校は内訳を%で答えます。しかも、小数点1位まで。何の意味があるかわからないのですが、とにかく実人数を答えたくない、ということなのでしょうか。
入試結果は3回ある入試の合計数を答えます。そして在学している学年ごとの生徒数はまったく答えません。
高校募集のある学校なので、どういった中高の合流をしているかは不明です。
少なくとも10年間はこのスタイルが徹底されていて、なかなかあっぱれです。
これとは対照的に
「少なくて、低くて都合が悪いから非公表」
「調べるのが面倒だから非公表」
という学校もあり、年度によって、答えたり答えなかったりバラバラです。
きっとポリシーのない学校なのでしょう。
「うちの学校は受験情報誌や塾に情報を展開してもさほど募集に影響がないから、アンケートは答えない。
クチコミで学年20人集まれば御の字」ということなのかもしれません。
地雷校以前かと思いますが、そうやって「底辺を自覚」しちゃうってどうなんですかね。
エピソード10★掲載は有料ですか?
どうも受験業界の周辺には無料アンケートのように見せかけておいて、答えたあとに
「掲載してほしかったら金を出せ」と脅す悪徳業者がいるようですね。
具体的に出会ったことがないので、被害者がどれぐらいいるかも見当がつきませんが、
塾情報誌なんかでは「有料スペース」に申し込んでおいて、
「申し込んだつもりはない」と入金に応じない不思議な塾経営者もいるようですから、
まあ世の中いろいろなのかもしれません。
通信制高校の情報誌ではたびたび「掲載は無料ですか」と尋ねられたのでだいぶ慣れてしまいました。
こういった情報誌は「広告で成り立っている」「クライアントはさまざま優遇される」
といったことは世の常識かと思っていましたが、先生の世界はそういう世の常識にも
疎い様子です。
こんなに目立つところに大きなスペースで取材記事があるなんて、いくら出せばできるんだ?
でも、そんなに出せないか。どこかでもっと安くやってくれないものか。
こういった思考パターンが普通だと思っているのですが、さすがに創刊20年を超える老舗出版社の
情報誌に「このアンケートは有料掲載ですか」と言われた日にはかなりびっくりしました。
共学化して校名変更したタイミングでしたので、その機会に学校側の担当者も新しく変わったんでしょうが、
1.業界の主力媒体に対して無知
並んで
2.広告代理店が広告を出したいタイミングで媒体を売り込んでいない
この両方にショックを受けました。
この担当者が長続きするのかわかりませんが、これを機にドラスティックな改革を施すのなら
もっと要領をわきまえた担当者のほうがいいんじゃないか、とすら思いましたね。
入試結果のアンケートも締め切りを大幅に過ぎての返信だったので、
もしかして初年度からやらかしちまったか、と思ったのですが、返ってきた数字は
その予想とはまったく逆で、けっこうすごい数字でした。
これだけ1年目から数字(受験者数・合格者数)が出せるのなら、もっと業界を知っている担当者でもいいのにな、
は余計なおせっかいでしょうか。
とにかくこの情報誌で「掲載すると有料ですか?」と聞かれたのは記憶にありませんでした。
というのも、ラスト数年は「広告クライアントでなければスペース縮小となる学校群」
が設定されていたので、この学校に対しては「初年度で募集実績がリセットされたと判断したのに」と
編集部では思ったわけです。
ちなみに募集が細くて掲載スペースが縮小されたどの学校からも、
「なぜわが校は他校と差がつけられているの?」という問い合わせは一件もありませんでした。
授業で教えることだけの先生と、業界知識がなく、マネジメント力もない事務方も学校には増えているのかもしれません。

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2015-11-27 Fri
ここんとこよぎるのは、見えているものを正直に書くことが好ましくないことなのか?
ってコトです。
見えているって、それアンタだけにしか見えていない虚像なの、ってね。
誰かの人格を直接攻撃しているのなら、それはマズイですけどね。
まあ、自分で持っていると思ってる「俯瞰のセンス」がまったく通用しない相手も多いということですけどね。
なかなかそのセンスとやらは、実生活に役立ちませんけど(笑)
もしかしたら、それがいまの世の中なのかもしれません。
それにネットの普及で誰でも発信できるのはいいんだけど、
ネット上の配慮、マナーを身につけているのはほんのひと握り。
(まさにそれはオマエのことだ、と突っ込む奴さえいますから…笑)
もちろんそれも程度問題ではあるので、イチかゼロかっていう話では
ありませんが、客観性を意識していない時点で、
「もはやそこまで」
なんじゃないかと。
まあ、とりあえず、きょうのところはスルーしますね。
=================================================
受験情報誌16年以前に、黎明期?から、そういうコミュニケーションのありかたに
ついて実践してきているので、次世代も含めて、
間違った進化でも、それはそれで理解して進んでいくしかありません。
さて、中学受験にかかわり始めた2000年頃の認識は
中学受験の保護者はネットにも対応できている
高校受験の保護者にはまだネットが普及していない
というものでした。
読者アンケートに「常時接続の環境はありますか?」
なんていう質問があった時代。
保護者とネットの距離感を測りつつ、情報発信をしていました。
でも当時から感じるのは書籍を買う人と、サイトを利用する人は
微妙に一致していないんですね。
同等に併用している例は少なくて、必ずどちらかに寄っている。
もちろんそれも程度問題ですが。
それって、その人の「情報」に対する姿勢そのものでもあります。
高校受験のユーザーに
「最新情報は教育委員会のHPで更新されますのでチェックしてくださいね」
と書くと、
「うちはネット見れない」
なんて、孫の受験を心配する祖父母が電話かけてきたりした時代。
いまどき、そんな話はめったに聞きませんが。
中学受験の保護者でそういった記憶がないのは、
やはり収入の面でも知識の面でも、差があるのかなあ、と感じていました。
いやはやすっかり昔話の類です。
だいたいにおいて、中学受験情報と称して、学校選択についての情報に
比重がかかっている本ブログですが、
どう情報を読み取るかと、情報の客観性と受け取る側の自己責任について
相当理解が低下している印象を受けています。
それっていわゆる「保護者の覚悟」にも通じる部分ですが、
ネットが普及しすぎて、情報が氾濫している状況をうまくハンドリングできない
のが、現代人なのかもしれません。
もちろんそのギャップをつく商売も成立しますよ、きっと(笑)。
読み手のほうも二極化ならぬ多極化なのだと意識しています。
ちゃんと受け止めてくれる人は相変わらず多いと思いますが、
驚くべきリアクションをする人も多いようです。
そこは情報発信側も意識しないとダメなようですね。

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2015-11-26 Thu
きょうは小石川中等教育学校の推移です。都立中高一貫校の難関大合格実績は、一部の学校では安定するまでにちょっと時間を要するのかな、
と思って小石川を見ていますが、
初年度のハズシ方には少々驚きを隠せませんでした。


1年先行した白鴎は注目を集めて当然として、
2006年募集開始組では、小石川が大本命と目されていたのに桜修館に完敗でした。
そして現役進学率も60%台で、母体校となった高校の前年実績よりも現役進学率でやや上回ったものの、
難関大合格の内容では逆に落ち込んでしまいました。
もちろんこれは一期生現役一世代だけなんで、都立高校の常として
過去の実績が浪人生に支えられていた事実をはからずも露呈してしまう結果でした。
中高一貫1期生の浪人組が加わる2年目は伸びて当然としても、3年目は見事に難関大と現役合格を両立させてきました。
開設当初は合否判定のミスとか、相当バタバタしていたわけですが、都立一貫の期待された本命校として、
しっかり立て直してきた印象です。
15年春は現役四大進学率は79%と8割の大台に近づいて、ここからさらに第二ステージがあるのかないのか、注目されるところでしょう。

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2015-11-26 Thu
このブログはいったい誰に対して発信しているのでしょう?北城洋一は誰の味方ですか? 保護者ですか? 学校ですか? 塾ですか?
それともそれらすべての敵なのでしょうか?
難しいなあ、と思うんです。
とにかく16年間溜め込んださまざまなものを、「はい、今日で終わり」としてしまう
ことに未練たらたら、ということだけが本心だからです。
結局、誰の味方でもなく、もしかしたらすべて立場の方々の敵なのか?
と自問自答することもあります。
ま、得意な分野は集計分析ということ、
「中立な客観的な立場に立ちたい」という思いが強い、ということだけは
言えますけどね。
俯瞰する、という便利な言葉があります。
本当に俯瞰したいのなら、自分の力で天上界?に舞い上がって見下ろすしかないわけで
不可能なことです。
最近はドローンを飛ばして、俯瞰の視点を獲得するのが流行みたいですが、
よく飛行機に乗るので、晴れていると地上を見下ろすと高度によって、
地図で見たことがあるような地形もいろいろに見えます。
そして、地上にいると、その飛んでいる飛行機が見えることがあるんですね。
その視点の変換がとても面白いと思います。
あっち側からはこういう意見なのに、こっち側から逆の論理が見えるのか。
まったく受験知識、学校情報とは直結していないので
今回も【定期更新外】とタグをつけておきますが、
ここ半年でこんな視点を獲得して画像取得したので紹介してみます。
まあ、なんでも一生懸命やりすぎると周りは見えなくなるものです。
たまには、視点の変換をしてみるのもいいものだと思ってます。


あべのハルカス最上階から伊丹空港へ着陸態勢の飛行機(右上の白いちっこいの)と、
その飛行機から見たあべのハルカス(真ん中の黒いビル)。果たして何キロはなれているでしょうかっ。


同じく函館空港着陸直前の飛行機と、その飛行機から見た地上(野球グラウンド)

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2015-11-25 Wed
こんなことを考えました。中学受験の親ブログ、たくさんあるなあ。
みんな苦労しているんだあ。
なかなか成果が見えてこなくて、ストレスたまるだろうなあ。
日々の生活も「わが子の受験」以外の要素もいろいろあるしなあ。
普通はそこで思考は終了します。
なんですが、その先をふと考えてしまったんですね。
過去に…毎年で数えても1都3県に限定したって、万単位の受験生と保護者がいるのに、
常に「初めての経験なのでどうしたらいいかわからない」人がこんなに多いのは
異常なことです。「こんなに多く」見えるだけなんですかね?
それとも
うちのノウハウは特殊だからほかのご家庭にはあてはまらない
とか
こんな価値あるノウハウを他人にはタダで教えられるか
とかいうことなんですかね?
どっちも違うんだと思います。
こうして本ブログも今のところは?無料でやってますが、
あんまり役に立っていないみたいですよね?
な感じがすごくしていますよ。
なぜでしょうか?
すでにここに書いたエピソードのような気がしますが、
・どこの出版社の受験案内を持っていたかは忘れた
・当時はかなり苦労したと思うのだが、いまそれを思い出せと言われても無理
こんな話もよく耳にしました。
そこまで、忘れっぽいのでしょうか?
いや、それが万事につながると思ってなくて、わが子が中学に合格したら
完結した、と思ってリセットされてしまったのではないでしょうか?
受験の失敗はひきずりますが、受験の成功はひきずらないものなのでしょうか?
そこに親子共々、謎を解くカギがありそうです。
当初、
問題は保護者の「覚悟」
というカテゴリを作りましたが、
中学受験が終わると、もうそれは考えなくてもよいのでしょうか?
過去に毎年何万人もの中学受験の経験者が世に「輩出」されているのに、
そのノウハウはなぜ継承されていかないのでしょう?
ま、誰もそこに疑問は持たないのだと思いますが。

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2015-11-24 Tue
きょうはエピソード7&8になります。大まかに分類して逆ギレ系のエピソードはけっこう多い、みたいだなあ。
エピソード7★新校長名はいまは絶対に答えられない!
この学校も割と受験業界では重視されていない無名?な学校ですが、
入試結果アンケートが3月を過ぎても戻ってこないので、再三返送のお願いをしました。
すると、あろうことか、このアンケートの冒頭にある、新年度からの校長先生の氏名欄が
記入できないからアンケート返送はしない、というのです。
入試結果の部分だけでも先にくれないか、と粘ると
「校長名」を空白のままで返信するわけにはいかない、と言い張ります。
じゃあ、いつになったら新しい校長先生が決まるのか、と尋ねると、4月になった時点で
公表する、と言います。それでは情報誌の発売に間に合いませんから、
「情報誌の発売は4月8日なので、書店店頭に並ぶのはそれ以降だから、教えてもらえないか」
と粘ったのですが
「例外はない」
と突っぱねてきます。
「じゃあ、校長名は空欄で行きましょう、今までの氏名では間違っているわけですから」
と返すと、
「校長名を空欄にするぐらいなら、掲載いただかなくてよろしい」
などと開き直る始末。
さあ、困りました。
「1校のために発売日を遅らせるわけにはいきませんので」
と言うと
「そんなことは頼んでいない」
とよりヘソを曲げます。
悩んだ末に
「御校だけ校長先生の欄ごとなくしてしまうのはどうですか?」
と提案したら、何と
「そんなことができるのか。なら、それをもっと早く言え」
だそうです。インパクトありましたね。
このクレーマー的なごね方は何か違う職種の方のようでした。
この一件で思い出したのは、全国の通信制高校のガイドを作っていたとき、
ある愛知県の高校にアンケート回答内容を確認したとき、
「そんなアンケートに答えたおぼえはないから、わが校は削除してほしい」
「さもないと、県内の校長会に議題をあげて、おたくの会社を県内で出入り禁止にする」
って、息まかれたことがありましたっけ。(その学校のページは削除しましたが)
つい、その二の舞になるかと思いました。
「そういうことができるんなら最初から言え」
には、脱力して崩れ落ちましたっけ。
それでつまらないテクニックを覚えたわけです。
その項目が気に入らない学校は、項目ごと消してしまえ。その項目について空欄、非公表とやると
結局、火に油を注ぐ(笑)
エピソード8★誰がいったいそれでいいと言った!
これも校長先生ネタ。情報誌が発売してゆうに半年が過ぎたころ、こんな電話がありました。
「本校の校長名が間違っているが、何を根拠にそれで掲載しているか」
もちろん校長先生の名前ですから、厳密に校正するばかりでなく、間違いにならないような手順を
しっかり組んで制作しているわけです。
下手に間違いが発覚しなかったことで、ずっと長きにわたって間違ったまま、というのが
もっとも始末に負えないパターン。ですから、ミスをしてしまうときはしてしまう。
でも気がついた時点で迅速に訂正を図ることが次善です。
その先生がこちらが調査しようという前に、「そうなった根拠は?」と問うので、
さっそく根拠となる最新のアンケートをひっぱりだしてきたのです。
やはりそこにも校長先生の氏名は発売されている情報誌の通りです。
「あのう回答していただいた担当の先生は××先生となっておりますが」
と返答すると
「ありゃ、それ俺だ。おかしいな。了解いたしました」
で、電話は切れました。
長い積み重ねの中で、学校としてもたくさんの会社から情報誌が出版されていて、いちいち
見本誌を確かめないのはわからなくはないですが、
「去年のこの内容でいいですか?」と確認の依頼があったときに、校長名を確認しない学校は
少なくないようです。
こんなデータがあります。エピソード7のアンケートで、本郷のM先生から
(別に実名でもいいんですが、敏腕の先生です)わざわざ、「締め切りに間に合わないが
了承願いたい、なぜなら、新学期から校長が交代するが、それを外部公表できる期日が
○月○日なので、入試の結果はちゃんと記入が終わっているが、校長名だけはもう少し時間がほしい」
10年間の積み重ねたエピソードで「こりゃ、すごい!」と言えるエピソードはほとんど覚えていないのですが(笑)
このときの無欠な感じは出色でしたね。そりゃ一目おかれる存在なわけですよ。
ここでひとつ重要なことを学びました。
「入試結果アンケート返送の際、校長名空欄で戻ってくる学校は何かある」
ですから、受付スタッフには
「校長名だけは取り出して認識すること」
「去年と違う場合は、照合できるように書き出しておくこと」
「ここが空欄の学校は最優先で問い合わせをして、確認作業を行うこと」
と徹底しました。
エピソード7以降、たしか「校長名」の項目を項目ごと削除した学校がもう一校あったかもしれません、。
とはいえ、「空欄なのはたまたま書き忘れた」とか
去年と同じ名前があったので変更なし、としておいたら、4月が明けたら違う先生になっていた、
などというケースもあって、「空欄の校長名」=「新学期から交代予定」の確率は4割ほどでした、けどね(笑)

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2015-11-23 Mon
こうして面白おかしい?エピソードが続くわけですが、これをどう受け止めるかが大事です。編集部もたいへん面倒なアンケートをこちらの都合でお願いしているのは事実ですから、
設定した締め切り通りに返信がないのはある程度しかたのないことだと思っています。
ただし、ちゃんとやる学校はちゃんとやる。ちゃんとやらない学校は毎年やらない。
それが立場を変えると如実にわかってしまう、という現実をその先生が理解しているかです。
困ったエピソードが皆無であるばかりか、締め切りから遅れる理由をちゃんと連絡してくる学校すらあります。
単純に几帳面というのではなく、依頼された仕事はきちんと仕上げるというポリシーが伝わってくる学校ということです。
そんな先生がひとりいるだけで学校の印象は大きく変わります。
これが出版社からのアンケート依頼でなく「学校説明会での保護者からの質問」だったらどうなのでしょう。
「そういうことはきっちりやりますけどね」
ほんとうにそうでしょうか。アンケート回答は油断するが、
説明会で受ける質問は完璧と言い切る裏側も相当怪しいように思いますけど。
ですから、このアンケート回答エピソードを
「某学校にはこんなダメな先生がいる」
ねえねえ、それはどこの学校?教えてよ。知りたい知りたいっ!
そこがポイントじゃないですから。
細かな情報から、いかに全体をイメージするか、ということなんです。
「プロの仕事」を学校がどうとらえているか。
「先生」のプロだから、「教えること、授業はプロ」とでも答えるのでしょうか?
学校は授業だけで成り立っているのではありませんよ。
ということで、何百回のやりとりの中から、それなりにスキルのあるはずの立場の先生が対外的に
対応するアンケートにこれだけの隙を見せる学校は氷山の一角ということです。
そうでなければ、煩雑な仕事を分掌せず、一部のスタッフに押し付けている。
そんな組織だということが言えるでしょう。
とにかく立場を入れ替えてみると、外からこうしてごちゃごちゃ言われることは
気持ちのいいものではありません。だからこそ、100%は無理にしても、
可能な限り頑張っているように装う。「装う」でいいと思いますよ。
その「装う」ことの重要性すら感じていないのは重症だということになります。
エピソードを続けますね。

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