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北城洋一

Author:北城洋一
受験情報誌の編集長として16年。並行して受験情報サイトをプロデュース。その後、2015年夏からフリーに。誰でも当事者のときは必死なのに、過ぎてしまえばすっかり他人事?場合によってはわが子の受験なのに他人事? 最近は学校さえもそんな「ライトな保護者」にあわせて、表面的な誠実さで生徒募集してるとか。利害関係、オトナの事情があるから、誰もそれをストレートには言えないか。ん?言ってみる?

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入学者数減少、急失速確定には要経過観察?(15年中1入学者数)
かつてメルマガコラムで展開しかけた残り3つのテーマ。

1.MARCH伸長校の実態
2.2015年入学者急失速校
3.中高の接続が不安な学校


このうち、1.については、すでに早慶上智とのアンバランスが大きい学校だけを取り上げましたが、

実際の進学者も含めてMとHの差などの突っ込んだ内容は後日腰を据えてやろうと思います。

ということで、今日は単純比較が可能な2.を先に書いてみます。

まあ、急失速しても急回復すればいいわけです。表では減少率でソートしていますが、

母数が小さい学校の急減は致命傷だと言えます。

入学者数減少2015

スキャンダルなど何らかの負の要因も関係しますが、中高一貫の一期生が卒業していないのに、

大きく減らしている学校は非常に厳しいと言わざるを得ません。

実績的にも一期生を超えていくはずの後輩が入学していないからです。

出願者数の増減、受験者数の増減はほかでもよく登場しますが、

この入学者数の増減がいちばんシビアです。見事な符合というか、

ここで出てくる学校の中に例の総合ランク100位以内の学校は最下段の宝仙学園のみ。

宝仙学園もアンケート回答の状況も含め、4期生以降の伸びが不鮮明です。

いろいろな意味で校内では相応の負荷がかかっていることが推測されます。

<今回リスト掲載校>
杉並学院,大妻嵐山,小野学園女子,武南,立正,東京学館浦安,佼成学園女子,相洋,トキワ松学園,成立学園,東京女子学園,聖望学園,文京学院大学女子,開智未来,日出学園,東京家政大学附属女子,八雲学園,十文字,暁星国際,二松学舎大附属柏,聖徳大学附属聖徳,武蔵野女子学院,城西大学附属城西,安田学園,西武台新座,常総学院,横浜,明星,共立女子第二,八王子学園八王子,麹町学園女子,和洋国府台女子,日本大学豊山女子,宝仙学園(理数)







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テーマ:中学受験 - ジャンル:学校・教育

続メルマガコラム | 22:30:00 | コメント(0)
公立中高一貫校…東京都の場合は?
前回のエントリーでは、公立中高一貫校の黎明期についてふれました。

2002年の学習指導要領改訂の言い訳のようにして推し進められた(公立の)中高一貫ブームは

あっという間にしぼんでしまいました。

2013→2014年の出願者比較では38都道府県において28道県で出願者は減少しています。

まあなかなかベースのない地域には定着しないということです。

岡山県や長崎県など高校入試が総合選抜制で「行きたい高校に進学できるとは限らない」地域だけ、

細々と残ったようにも見えます。

機を同じくするように、当時は都立高校改革の真っただ中でした。

学校群制度によって一旦は活力を失った都立高校を再編し、

あまりに大きく開いた私立との差を縮めていこう、という意図が都教委にもあったのでしょう。

トップを切って2005年に募集スタートしたのが白鴎高校附属中。

翌2006年には小石川、桜修館、両国そして千代田区立九段で中学募集がスタートしました。

おさえておきたいポイントは…

白鴎、両国併設型の中高一貫校(高校募集を行う)で、

小石川、桜修館、九段は高校募集のない中等教育学校ということです。

当然ですが都教委は複数のタイプの中高一貫校を設置したわけです。

また21世紀初頭ともいえるこの時期、文科省の高校入試に対する施策は

県ごとに行われている様々な選抜方法を統一化するのではなく、

逆に各都道府県の中でも学校の独自性を打ち出すように背中を押しました。

その学校が入学させたい生徒像を明文化し、学校ごとの特色ある選抜を指導したのです。

そういう時代の中、特に公立関係の高校入試情報はただただ膨大になり、

情報を集約する側も受け取る側も手に余るものとなりました。

自分が在籍していた編集部でも全国47都道府県の高校入試情報を扱うのには

作業負荷がかかりすぎ、このころ、とうとう情報発信業務を断念することになりました。

現在その情報を扱っているのはベネッセだけと認識していますが、

よほど多くの顧客を抱えない限り、このままの作業負荷を継続するのは

事業的になかなか難しいのではないでしょうか? それに少子化は継続しています。

顧客は自分の志望校1、2校の情報がほしいだけです。

しかし、そのどの1校の情報も迅速に引き出せるようにするには、その何百倍もの作業が発生します。

しかも、偏差値で輪切りにできるわけでなく、その学校の「特色」をしっかりつかまねばなりません。

はっきり言って無理です。

そして、受験生側が欲しい情報は「いまの自分の成績で合格するかどうか」の

一点ですから、偏差値(模試)だけで判断できない要素が加わるともうお手上げです。

よくわかんないけど、受けてみれば?

もし第一志望(公立)がダメだとまずいから私立も押さえておけば?

ということで真剣に情報分析してもユーザーに還元しにくい環境が出来上がっていきました。

高校入試において、次年度の動向・展望が情報として必要になる場合がありますが、

ほとんどの都県では変化がないため波風が立ちません。

ごくたまに少子化による再編・統合で学校数に変化が生じた場合に、

下位の学校からドミノ倒しになることはあっても、「来年の高校入試はこうなりそう」は、

毎年紋切り型で機能していたとさえ言えます。

志願者数、学校数が多い都立高校の場合でも、隔年現象で次年度を推測するのみ。

「去年倍率が上がったから、ことしは敬遠されるはず」

「去年競争率が緩んだから、ことしは人気になる!」


これが男子・女子がほぼ相関なく発生するわけです。

結局は学校ごとの特色をはっきり打ち出す施策も

偏差値・難易度順に受験校決定する図式を変えることはできなかったようです。


公立の場合、学校が求めている生徒像と受験生のマッチングは実際にはなかなか難しいと言えます。

学力検査の問題は一律なわけですから。あとは調査書の換算法に学校ごとのバリエーションをつけるだけ。

たいていの場合、調査書の段階で合格可能性は決まってしまい、学力検査で逆転できる枠が若干残される程度。

その1~2割の逆転枠を突破するリスクを受験生が冒すかといえば、受験校のランクを下げたほうが無難です。

ただし上位校になると学力検査で差がつかないため、都は日比谷、戸山、西、八王子東、青山、国立、立川の7校を

進学指導重点校とし、(共通問題を使用せず)「独自の入試問題」を作成してきました。

都立中高一貫校の母体校はこれら進学指導重点校が決定されたのとほぼ同時に

「一貫教育」というチャレンジに向かった次位の学校群なのです。

その後、進学指導特別推進校、進学指導推進校などの指定があり、

ざっくり言えば都立高校はグループごとに私立に負けない進路実績を目指したと言えるでしょう。

私立側も2005年の白鴎高校附属の開校当時はかなりの危機感を持っていたようですが、

都立中高一貫校が私立全体の上位5分の1程度の実力であることが見えてきて、

競合する学校はほんの一部ということがわかりました。

逆立ちしてもかなわない学校もはっきりしたわけです。


ある意味で、丸く収まったということでしょうか?

となると、区立九段も含めて11校開校した公立側の意識がどうあるのか、

そこが問題になります。

だいぶ長くなりました。続きは次回。








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公立中高一貫校について | 22:30:00 | コメント(0)
志望校に入学しても忙しい。でもその忙しさこそが勲章
もう何校か学校エピソードは書きましたが、

ポジティブな要素とネガティブな要素は表裏一体と言えます。

進路実績を伸ばしている裏側では相応の負荷をかけていて当然です。

まったくもっての自然体で文武両道

そんな学校はまあ存在しません。

最終的に受験生としてその学校が好きか嫌いか、という好みの問題になってくるのかもしれません。

もう勉強に部活にで中高一貫校は忙しすぎる

果たしてそれは望んでいなかったことなのか。

ある城南地区の私立女子校の校長先生(女性)は説明会でこうおっしゃいました。

「(女子は)将来的に家庭と仕事を両立させる場面に出会うのだから、

マルチタスクがこなせないようでは社会で通用しない」

忙しい中でいかに時間を捻出するか、の術にも長けていないと

世の中はわたっていけない
、ということです。

あるとき、その女子校の生徒さんが下校時にひとりで山手線に乗っているのに出くわしました。

制服が特徴的なので目立つのですが、カバンから何やら出して読み始めました。

参考書でした。昨今の電車の中のスマホ使用率を考えると、

当然のように通学時間に参考書を読む、という行為はすごいと思ったのです。

友だちと一緒に下校するのならおしゃべりもするかもしれませんし、

試験が近かったのかもしれませんが、まだTOP50には遠く届いていない学校ですが、

あの校長先生の学校だからなあ、と感心しました。

もちろん、「そうなるかな?」と予想して観察していたのですけど。

登下校の生徒をこっそり見守っているとストーカーみたいでかなりアヤシイ大人ですが、

志望校を選ぶときにそういう実践も大切じゃないかな、と。

後輩予備軍のために説明会で甲斐甲斐しく動き回る在校生は、いわば外の顔かもしれませんよ。

あんなに受験勉強で大変だったのに、入学したら課題が多くてもっと大変。

けっこうなことじゃないでしょうか。

中学受験がゴールで、その後は人生ずっとラクできるかも、という程度の覚悟で

受験勉強に臨んでいたんでしょうかね。

少し言い方がキツかったかもしれません。

中高一貫校へ進学する覚悟ということは、その先に待っている「将来」に対する期待の裏返しでもあります。

まさかいまどき学歴で人生が決まる、なんてイージーに考えてはいないはずです。

中高一貫の6年間、そしてその先の大学で人生に必要な何を身につけるか、

それが本人にとっても保護者にとっても「楽しみ」なのですから。








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秘蔵!学校エピソード | 22:30:00 | コメント(0)
なぜ「中学受験をするのか」という難解かつ重大な話
「保護者の覚悟」も延々ロングランになるカテじゃないと思われます。

不変かつ難解なテーマは

「なぜ中学受験をするのか?」

です。

この質問に簡単に答えられるほうがおかしい。

だがしかし、かといって、中学受験をヒミツにする傾向も顕著で、

「中学受験=見栄」と言っても過言ではありません。

この難解かつ微妙なテーマに答えを出す、ことこそが

保護者の覚悟だと思っています。

答えを出さずに、通過していくご家庭のほうが圧倒的に多いわけですが、

問い続けることで得られるものがあります。

えっと当人たちには大変申し訳ないのですが、かつての部下というか後輩。

入社年度で言うなら5~8年後輩の女性スタッフが立て続けにわが子の

中学受験を迎えました。

まあ、見事に三者三様でした。いずれも優秀かつ頼りになる後輩でしたが、

中学受験と見栄の関係というのは、それほどに密接なのです。

退職するときには3人とも普通に「お世話になりました」と言ってくれましたし、

相談してくれた、してくれないで今後何かが変わるわけでもまったくありませんが、

身近にプロがいても、受験させる過程は見せたくないものだということです。

同期や後輩ではなく、先輩でも「ああ、あそこか」と思われてしまうわけですから。

別に地雷じゃなければ、どこでもいいでしょうし、仮に少々地雷でも

ちゃんと戦略を立てれば、さほどその後に影響はしないんですけどね。

とはいえ、偏差値70の学校を「第一志望」宣言したのに、小6の二学期に50台前半の偏差値だと

さすがに誰にも会いたくなくなるでしょうけど。

ということで、次回からは「保護者の覚悟」編を卒業して、

志望校決定に至るまで…をテーマにして新カテをお送りしようかな、と

考えております。








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問題は保護者の「覚悟」 | 22:30:00 | コメント(0)
公立中高一貫校…地域ごとの温度差
当ブログがランキングで参加しているカテゴリー「中高一貫校受験」が

そういう匂いがするものですから、

ブログ内の新カテとして、このテーマも扱っていきたいと思います。

「公立中高一貫校」

実は創刊時は担当ではありませんでしたが、たしか15年ぐらい続いた

公立中高一貫校専門情報誌の担当をラスト5年ほどやりました。

いやあ不毛でした。

誤解しないでください(笑)。

仕事が不毛だったわけではなく、「公立中高一貫校」というくくりが不毛だったと言いたいのです。

そもそも「ゆとり教育」で話題になった2002年の学習指導要領の改訂。

その後、軌道修正されて、「ゆとり教育」はマイナスイメージでばかり語られています。

まあ、結果的に失敗しましたからね。

ただ、このころ「中高一貫校を増やそう」という方向性が文科省より示され、

「500校計画」なるものが進行していました。

2004年ごろは、今、何校まで来た、と数えていましたよ。

その流れを受けて、公立中高一貫校の開設が推進されました。

ただし、47都道府県同時に、というのは果てしなく無理な話で、

信じられない温度差が発生しました。

現在にいたる流れは、一気に書き進められる内容ではありませんので、

少しずつ書きますが、それにしても、都道府県って文科省の号令に

こうも逆らうものなのか、
と笑ってしまうほどでした。

その流れの中で、東京都は率先して、「都立校改革」とリンクさせて

積極的に進めたものですから、都立中高一貫校=公立中高一貫校の象徴という

具合にクローズアップされました。

版元としては、首都圏版じゃなく全国版の情報誌!と思ったものですから、

47都道府県の取り組みを横並びに調査したのですが、

公立中高一貫校が成功したと言えそうな府県は一握りでした。

複数の学校が開校し、その総志願者数が1000人を超えた府県は

宮城(3),茨城(3),群馬(3),千葉(2),東京(11),神奈川(4),新潟(8),京都(3),

和歌山(5),岡山(4),広島(3),佐賀(4),長崎(3)


カッコ内は開校数(2014年4月時点)

なおかつこの中で1校あたりの志願者数が400人を超えているのは、

宮城、茨城、群馬、千葉、東京、神奈川、京都、岡山、広島の9都府県。

新潟などは8校でようやく1000人超えでした。

たくさん開校しても、倍率1倍がやっと、という県もいくつかありました。

また、この時点で山形、富山、福井、愛知、岐阜、三重、鳥取、島根

では公立の中高一貫校はただの1校も開校しておらず、

山形県以外は設置計画すらないありさまでした。

どうなんでしょうか? この温度差!

なんとなく見ていただければわかるのですが、隣の県が成功しているのに

指をくわえてみているわけにいかない、というライバル意識が強いんです、

日本の教育。(逆に隣県がやるまではこっちも動かない…)

特に高校入試などでは必ず隣県を意識します。

あっちがそうくるなら、わが県は…。

興味深いことに山形以外は

孤立して「設置しない!」を貫いている県はありません。

また県がやらないなら、県庁所在地の市が作る。

(北海道は登別市に1校しか作っておらず、先般札幌市が開設して大人気!とか)

そういうものなんでしょうかね?

結果的に「公立中高一貫校」を進路の選択肢に考える都府県は全体の4分の1ほどで

ごく一部の地域でしか知られていない存在となってしまいました。

そして千葉県だけが例外で、ほとんどの都県では公立のトップ校はそのまま維持して

当たり障りのない中堅上位クラスの高校を中高一貫に改組したわけです。

当然そのせいで進路実績がトップ校を上回るということは起こらず、

(県内トップ校の地位は安泰で)

「受験競争」(正しくは受検ですが)が(中途半端に?)過熱するマイナス面だけが

クローズアップされていきました。

しかも不公平極まりないことをわかっていて、適性検査をクリアした

受検生を抽選して入学候補者を決める、というような制度で

選抜を進めたケースもあり、大ブーイング。

結局、一部の地域を除いては

「そういう小学生のうちから受験を煽るようなことはしてはいけない」

という保守的なカタチで500校計画は収束を迎えたようです。

この際、日本全体にとって、中高一貫教育にどんなメリットがあるのか、は

結局どうでもよかったようです。

そのぶん首都圏、関西圏での私学を中心にした、一貫教育の優位性は

なんとか保たれたとも言えるのかもしれません。








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公立中高一貫校について | 22:30:00 | コメント(0)
塾選びがあまりに大変すぎるってコトは?→PART5
「カリスマ塾長」という単語から思い出す、何人かの顔。

広い意味でどの方も濃い、というか情熱家で保護者にモノが言える方々ばかりです。

保護者に言いたいことを言い、しかも結果を出す。

結果を出す、方法論は一人ひとりで違うわけですが、実績がないと塾生はついてきません。

すでに書いたのはそういう信頼のおける中小塾はほとんど見当たらなくなり、

あっても世代交代にも苦しんでいるという残念な事実。

だからこそ、このカテは「塾選びが難しい」=親の役割(&覚悟)が重要ということでスタートしました。

「親のリードが甘いから子どもが理解が進まない」という塾長さんと

「親が勉強に口を出すから、かえって子どもが伸びない。塾にまかせておけ、口を出すな」という両極の塾長さんがいます。

でも共通するのは、それだけの覚悟を持って中学受験に臨め、ということなんだと思います。

熱血カリスマ塾長も灰汁が強い面があり、合う合わないの問題も出てきます。

やっぱりそこで保護者の見極め力が明暗を分けます。

いつからか、塾選びは学校選びより難しくなってしまいました。

「親が責任を持つから、無難に大手塾で行こう」

そういう選択が一般的になりました。

中学受験の特殊性を十分に理解し、偏差値だけにとらわれず、

中学受験をするとどういうメリットがあるのか、ちゃんと本人にも匂わせてくれ、

価値ある学校に導いてくれる塾
は、減ったと思います。

「教えられる」優秀な講師は、私学にヘッドハンティングされるケースも目立ちます。

私立学校就職志望者が腰掛で塾に籍を置いているのかもしれません。

こうして欠落した部分の役割は保護者が果たすしかありません。

中学受験へのモチベーションを保つためには、保護者自身が

もっと「なぜ中学受験をするのか」に向き合うことだと思います。


かつて、ある塾が編集部にこんなクレームをつけてきました。

ウチは麻布に3人合格させている。なのにおたくの情報誌のランキング、

麻布合格塾の10位は2人で載っている。なぜ当塾が載っていないのか?

アンケートにもちゃんと回答しないで鬼の首を取ったように迫ってきます。

で、翌年もこの塾はアンケート回答がありませんでした。麻布への合格者は

いなかったようです。

地雷塾の話は学校と違ってエンドレスですのでもうやめます(笑)

もちろん、こんな塾ばかりではないですけどね。









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塾には塾の事情があって… | 22:30:00 | コメント(0)
「デキル」学校は何が違うのか、見きわめポイント→PART9
今日は鴎友学園女子の話をします。

何と言いましょうか、教員スタッフにとても愛されている学校だと感じます。

別に他の学校が愛情に欠けているというつもりはありませんが、

先生たちがずっと学校を大事にしてきて、それを後輩職員にも伝えていっているイメージです。

そう思ったきっかけは

現校長の吉野先生の「2月1日に入試を実施する学校になりたい!」と

思い続けてきた、という説明会での発言でした。(2002年から2月1日に入試を行うようになった)

2月1日に入試を行う学校=第一志望の生徒が多い学校

昨日の豊島岡女子学園の次にこの話をしてしまうのがなにかの因果だなとは思います。

この学校は1日入試に変わってからも、3回の入試の人員配分、合否ラインを細かく研究して、

一定レベル以上になるように詳細に戦略を立ててきました。

そして2016年入試は3回入試を2回に変更するということです。

(15年前は2/2,2/4入試だった学校が2/1,2/3入試の学校に…)

「本校に第一志望で来てほしい」

この強い思いを十年越しどころか二十年越し、ぐらいの長期間強く抱き続けて進んできた学校は

いったい何校あるでしょうか?

一般的には受験者数を確保するために、受けやすくするために、入試回数を

これでもか!と増やしてきた学校のほうが多いわけですから。

鴎友学園の説明会では必ず入試問題解説を国算理社に分けて行うのですが、

解説の先生は毎年違うようです。ベテラン、若手にかかわらず、持ち回りで

説明会参加者(ほとんどが専門家である塾講師の皆さん)の前で

出題意図を説明し、どういう勉強をしてきてほしいかを伝えます。

そういえば、ある年の社会科で「アフリカ分割」が出題されたことがありました。

「小学生にアフリカ分割? そりゃ無理なんじゃないの?」

するとそのときの解説担当は

「なぜ、国境が直線なのかに注目し、川などの自然国境でない

ことに気づけば、特定の人間が主観的に引いた国境であることが推測できるはず」

と列強の植民地支配を想像することが可能、と説明しました。

数年後、広報部長の先生に

「ああいう考えさせる出題に驚いたものです」と話したら、

「当時はあれで差がつきましたけど、今ではあの程度はみんなクリアしてきますからね」

を笑っておられました。

受験生も進歩していますが、学校もどんどん先を行っている、

頼もしい学校のうちのひとつだと思っています。








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秘蔵!学校エピソード | 22:30:00 | コメント(0)
「デキル」学校は何が違うのか、見きわめポイント→PART8
学校エピソードもけっこう覚えているもんですね。

いつか「記憶術」というテーマでもカテを起こしましょうかね。

まあそのときの印象は間違いなくても、ディテールが微妙に違う、

ということもあるかもしれません。

数年前、っていったいいつの昔話じゃい、というケースも考えられますから、

ご了承いただきたいと思います。

ただ、その学校を十年スパンで見てきた、ということで、

仮に過去にそういうケースがあっても、今はこう変化した、というのであれば、

その差分にこそ意味があるんだと思います。

単純に信じ込まないで、それぞれの当事者の視点で確認されることをお薦めいたします。

今日は豊島岡女子学園の話を書きます。

女子校としては偏差値的には、桜蔭、女子学院、雙葉に続くポジションにいる学校です。

ただ、2月1日に入試を行わないため、その3校の併願校としてのキャラクターが

あまりに強いかもしれません。

しかしながら、その「併願校」(第二志望以下という意味)としての生き方を

極めてきた学校ではないでしょうか。


早くから受験生がどの学校を併願していて、どのレベルの受験生がどう合格して

どう選択しているかをつぶさにマーケティングしてきた学校、と認識しています。

吉祥女子よりも先にそれをやっていたんじゃないでしょうか。確証はありませんが。

女子御三家の併願校でありながら、追従しない姿勢は、前身である「女子裁縫専門学校」から

受け継ぐ遺伝子「朝の運針」にも表れています。

知人で「お裁縫学校は嫌だ」と受験しなかった女性もいたと記憶しています。

プールがあるとプール授業があるから受けない、的な好き嫌いなのではないでしょうか。

別に否定はしません。

運針もシンプルに集中力を高める作業らしくて、縫ったら糸は抜いてしまうのだとか。

さて、豊島岡女子学園の広報ツールで印象深いのは

「豊(とよ)ちゃん日記」というマンガ冊子。

「豊島岡生あるある」を漫画研究会その他の、その道のスぺシャリストが

コマ漫画仕立てにまとめているものです。

例えば試験が近くなって豊島岡生は通学電車の中で、どういう行動に出て、

どんなドジを踏むか、といったような内容。

当時「これよく出来てますよね」と教頭先生に言ったら、

「ネタがだいぶ古いんです。何回か改訂しましたけど。」と

おっしゃってました。

学校サイトのほうでは、そういったマンガ仕立ての「あるある」ではなくなって

いて残念ですね。(!!!9/4付けの校長ブログにまさにそういうの!が紹介されてました!)

この難易度の学校を訪問する機会は少ないので、あくまでそのときの印象ですけど、

「物事がわかっている=オトナ」と感じました。

「ははん、今日は塾説だからスーツ姿のおっさんたちがウロウロしてるんだ、なるほどね」

ちょっと冷めた視線というか。だからどうしたの?という感じ。

これが他のタイプの学校だと、

「今日はなになに? なんで校内に大人がいっぱいいるの? 緊張するよぉ」

「偏差値の差」ってまさにこういう感じなんですね。

「豊島岡生にはいろんなコがいて、個性豊かです」というエピソードを

先生が話してくれたことがあって、そのときの例で覚えているのは

「東映の時代劇マニア」がいましてね…

もちろん彼女が何がきっかけでそこにのめり込んだかは、語られないわけですが、

周囲は「自分は全然興味がないけど、それはそれですごいんじゃない?」

という反応だったようです。

それぞれの得意分野をさらっと認め合う感じが「レベル高っ!」と思ったのを

覚えています。








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秘蔵!学校エピソード | 22:30:00 | コメント(0)
「合格力」と「学校選択力」どっちも重要→PART3
「中学受験はギャンブルだ」

「中学受験はゴールなんかじゃない」


今日は、この2つのフレーズを投げかけたいと思います。

今でも「中学受験はギャンブルだ」のフレーズには嫌悪する人が多いのではないかと

思います。1、2年前にchu-j.comのメルマガで意を決してこのフレーズを放った

ことがありました。まあ、放った、だけなのですが。

塾の先生の側から見たほうが「中学受験はギャンブルだ」のフレーズは共感性が

高いでしょうかね。

じゃあ「中学受験はギャンブルじゃいけない」のでしょうか。

合格可能性80%とか言いますよ???

人それぞれで感じ方は違うでしょうから、ここで自分はこう思うは書きませんが、

賢明な保護者の方々なら、この話題を持ちだした時点で、「それか」と

察していただけると思ってます。

「中学受験はゴールなんかじゃない」

このフレーズもよく使われるのじゃないでしょうか?

ギャンブルに失敗したときに言い訳に使う???

ははあ、その手もありますね。

今、書きながらそう思いましたが、基本的には

「難関校に見事合格したことで燃え尽きてはいけない」

→そこで燃え尽きるような受験生活ではダメだ


です。言うは易し、行うは難し。

「中学受験はギャンブルだ」×「中学受験はゴールなんかじゃない」

なのじゃないでしょうか。

これも書き始めでは、ふたつの気を引くフレーズと思っていましたが、

こうして書いてみると「×」(←バツではなくカケルです)はあり、かもしれません。

6年前、杉並区のとある高校募集のある中堅女子校(偏差値45ぐらい?)

を取材したときのことです。

「中学の少なくとも最初の2年は、本校に対して志望順位が低くて入ってきた、

不本意入学の生徒が心のダメージを解消する期間として重視しています」

先生がそういう意味のことをおっしゃいましたよ。

マイナスからのスタート?

しかも、そこは中学・高校が元々別組織だったようで、取材記事で

「伝統ある高校行事」を紹介したら、あまりそこには比重をかけてほしくない、

というニュアンスでした。少なくとも当時は中学のそのゼロに戻す必死の

取り組みが高校でどう継承されていくのか不明瞭でした。


それよりも「マイナスのまま、高校に送るわけにはいかない」という

ことのようでした。

今回の2つのフレーズでこの学校をつい思い出してしまいました。








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ブログテーマ共通 | 22:30:00 | コメント(0)
受け取る側も試される私学の価値観
この学校はこれでいいんだろうか?

こう書き始めるとブログ主の個人的感覚では

「いまどき、そんなやり方じゃダメだろう」

と言っているように思われるかもしれません。

でも、あくまでこちらの主観であって、「違うんじゃないか?」という部分も

人によっては

「それは単なる一面だよ、浅いわ」

ということも往々にしてあるのです。

正直ブログで書くのはちょっと怖い面もあります。

以前のS学園(え?男子校の?女子校の?両方?)の話もそこを思い出していただければと。

大きな成果を出している学校には必ず反動、別の側面があるのはしかたないですから。

核心を突こうとすると、前置きが長くなるのが常です。

どうも予防線を張ってしまいます。

以前このカテでM校のことをブログに書きました。

そこまで(←塾説のエピソード)やるとかえって違和感がなあ、と。

また別の記事で「拠点塾」の塾長先生のブログがアクセス集めていて…

とも書きました。

その塾長先生はM校のご出身で、その塾は俄然M校に強い塾なんですよ。

自分としてはひたすら、そんな現役進学率でいいのか、と問い、

学校はそんな表面的なことにとらわれるか、現役進学率などいっときのもので、

人生全体を考えたら、大学受験に焦点を当てている時点で間違っている、と。

(ちょっと言葉が強いですかね?)

こういうとところも私学の価値観の面白さ、です。

M校では校外で何かをやるにしても、ほとんどの場合が現地集合だそうです。

その場所までどうやってたどり着いて、どうやって帰るかは自分で考えろ。

そういう自主性の重んじ方、自己判断力の醸成は大切だと思います。

もちろん自調自考、といった精神は人生の先々でモノを言いますけど。

自分は北海道の公立校の出身ですが、高校で東京へ修学旅行にやってきたとき、

「これはさ、別に個人旅行じゃないし、東京はもう何度も来ているから、

みんな(友人たち)が行きたいところへ行けばいいじゃない。

いくらでもつきあうよ」と主導権を放棄しました。

すると自分たち3人は友人の親戚の一人にに六本木で車で

ピックアップしてもらい、西新宿の高層ビルまで行くのに

大渋滞で一時間半かかったのを覚えてます。

「六本木から西新宿まで環七通る必要あるんだっけ?」と。

自由時間は有限なのになあ、と感じました。

自分がつかんでいる世界の中で、自由で自己責任。

でもたかだか16、17歳でつかんでいる世界はさまざまですから、

世界の広い奴もいれば狭い奴もいる。

あまりにフリーだと、その世界の広い奴にめちゃくちゃ影響されそうな気がします。

それが早くに「大人の世界を知ってしまう」ということでもあるんじゃないかと。

うまく表現できないんですけど、それを高校生のうちにそれをやってしまう弊害も

あるように思うんですね。あくまで地方出身者の視点かもしれませんが。

ただでさえ東京は刺激が多い。

その中で狭い世界しか知らない子は、そこそこその学校で世界を広げてもらえばいい。

その年でとてつもなく広い世界を持った友人に

「きみってなんてお子様なんだ」と鼻で笑われて、なにくそ!と

思う必要は別にないんじゃないかな、と思います。

ちょっとイメージが先行していますが、その過程に保護者が確実にかつ

適切に絡むべきで、子どもたちで自主独立はちょっと違うような気がします。

難関大学進学より、映画「スタンドバイミー」の世界を体験するほうが尊い、

という意見も否定はしませんけどね。

それが、少々の失敗でもめげない精神を養うなら、あり、ですね。

わざと失敗を誘発させて、考えさせる教育、ですかね。








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テーマ:中学受験 - ジャンル:学校・教育

秘蔵!学校エピソード | 22:30:00 | コメント(0)
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