2017-02-22 Wed
先週末に都教委のサイトにこんな訂正がアップされていました。
(昨日知りました)
東京都立小石川中等教育学校入学者決定における入学手続人員の誤りについて
小石川中等教育学校、数年前にも合格発表で失態があったことを
思い出しました。
単純なミスじゃないか、めくじらを立てるな、という向きもあるかもしれませんが、
やっぱり80人の合格者のうち26人も辞退したってホント?
とキタシロも何度も当初の発表資料を見直しました。
間違いっぱなしのブログにはしたくないので、
以下が訂正データですが、
小石川の辞退者数、
当初男子11名、女子26名は
正しくは
男子9名、女子20名だったそうです。

なんとこれ、繰り上げを待っていた保護者の指摘で
ミスが発覚したとか。
女子だけで26名も辞退するなんて、何たること!
と普通は思うわけですが、違ったんでしょうかね。
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2017-02-17 Fri
都県別の私立校受験生の動向へと話題をシフトする前に、
もう1本だけ、都立中絡みの話を。
都立中は合格発表の翌日に手続状況が
公表されました。
手続状況の公表ということは、
辞退者数の公表と同義です。
非常に極端な数字が公表されました。
男女別に過去3年の数字も併せて
推移で見てみます。

傾向としては進路実績が上位と言える、
小石川、両国などはこれまでも辞退者数が
多めでした。
それにしてもことしの小石川・女子の辞退者数
26名はさすがに極端です。
80名の合格者のうち54名しか手続きをしなかった。
ということです。
都立高校の日比谷などでも、合格しても進学しない
数字は目立つのですが、それだけ小石川は
他の私立難関中と併願して両方合格し、
私立を選ぶ生徒がそこまで多いのでしょうか。
合格を勲章としたい、名誉としたいという意味は
理解できませんが、実際にそういう数字になっている
のだからしかたありません。
私立難関中を併願して合格できる層が都立中を
受けている比率が高いということなら、
女子の場合、小石川に続くのは両国ではなくて
桜修館のようです。
男子は小石川の次に多いのが両国で、
次が武蔵。
それはいいとしても、辞退者がゼロという
学校もあります。
ことしは富士が男女とも合格者全員が手続をとりました。
私立の併願率が低いのか、
何らかの圧力?がかかっているのか、
それはわかりません。
学校から見れば必要な数を繰り上げるようですから、
定員通り学年は進行します。
それにしても同じ都立中でもここまで差があるとは
かなりの違和感を感じます。
私立に逃げてしまう層が多いということは
学校にはプラスには働かないと思いますね。
応募者減とは別の側面から、
都立中人気の低下は現実のようです。
もちろんそれで広き門になるような
倍率ではありませんが、
ひとつ言えるのは
辞退率が10%を超える都立中は
ほぼ私立中学受験の併願コースに組み込まれており、
ほとんど辞退者が出ない学校は、
私立中への関心が薄い層が受検していると
いえそうですね。
「目指せ都立中高一貫!」とひとくちに
言っても、小石川と富士では
受検生の目指している方向がかなり
違うということなのでしょう。
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2017-02-13 Mon
公立中高一貫校の適性検査問題と私立難関中学の入試問題は
かなり質・内容が異なることはよく知られているところです。
私立中の入試問題には知識を問うものばかりでなく、
思考力を必要とするものも少なからずありますが、
基本的に教科ごとの出題であり、
公立中高一貫校の適性検査とはまず出題形式が
違うわけです。
にもかかわらず、これを偏差値という難易度のモノサシで
同列に測ることには無理があります。
そもそもその会場テストが適性検査型ではないからです。
たとえば第一志望が都立の中高一貫校とします。
ほかは受けません。
イッパツ勝負。
そういう受検生もいることでしょう。
当然不合格のリスクはあります。
というか不合格の受検生のほうが多い。
そこで私立中も併願するという発想が生まれます。
都立中受検生の側からのはっきりしたデータは
ありませんが3~5割の都立中志望生は
私立中も受けているようです。
はたしてどう受けているのでしょうか。
第一志望の都立から
合格をもらえなかった場合、
併願校である私立中への進学をどうとらえるのでしょうか。
中学受験(受検)を志したからには、
地元の公立中だけには進学しない、という決断もあるでしょう。
ただ往々にして都立中受検生は私立中学の情報に詳しくない
ように思います。
現実としては私立中の選択肢はあまりに多すぎます。
この場合、一般的な会場テストの偏差値で、
相応の私立を見つけようとするとどうなるでしょうか。
ただでさえ都立中の80%偏差値は上昇傾向です。
首都圏模試で小石川は男子68(80%偏差値)と
なっていますが、裏を読めば66でも3~4割が不合格に
なっているという意味です。
そのいっぽうでは60未満でも合格者は珍しくないと
言えます。
都立中の合格ゾーンは
それだけ幅広い分布になっているのが現実です。
さらに都内では多くの学校が公立中高一貫志望者を対象にした
適性検査型入試を実施しています。
これらの入試は2月3日の都立中本番への練習台として
2月1日、2日に実施され、相当数の受検生が
利用しています。こちらは合格へのハードルが比較的
低い入試になっているわけです。
つまり、都立中第一志望者の私立併願とひとくちに言っても、
受験をどう考えているかによって、
導かれる結果は大きく違ってくるということです。
結局、都立の応募者減少は難易度うんぬんというよりは、
都立中合格と私立上位校合格の二兎を追うことの
困難さが浸透してきた結果のような気がします。
二兎追うよりも、しっかり対策しさえすれば、
中堅以上の合格確率はかなり高い、のが現況だから
ではないでしょうか。
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2017-02-10 Fri
きょうは前回に引き続き、都立中高一貫のここ2年間での偏差値の変化を
見ています。
今回使用するのは首都圏模試センターの偏差値です。
四谷大塚とは母集団が違うため、偏差値も違うわけですが、
おおむね首都圏模試センターのほうが高く出ます。
これは四谷大塚の会場テストを受ける集団のレベルが
若干高いと考えてよいようです。
さて、ここ2年間での変化。

首都圏模試センターの場合はこの2年ですべての都立中で
80%偏差値が上昇しています。
5ポイント上昇している学校もあります。
この数値で判断すると、
応募者減で難化?どころか、
明確に難易度はアップしているように受け取れます。
まさにここが偏差値のマジックであると
いえそうです。
再度前回の四谷大塚の偏差値と比較してみると
都立中における両者の偏差値の差は平均3.7ですが、
南多摩・男子では首都圏模試センターが7ポイント
高く、武蔵・女子では四谷大塚のほうが逆に1ポイント
高くでています。
つまり学校によってバラバラ。
さて、どちらが正しいのでしょうか?
首都圏模試センターの偏差値表にはこうあります。
※公立中高一貫校の合否分布はかなり広いものと
予想されます。
今回紹介した偏差値は80%偏差値ですから、
確実に合格するラインを探っていくせいで、
ラインが上昇している可能性があります。
つまりは一般的な会場テストで
都立をはじめとして公立中高一貫校の
合格可能性を探るのにははっきり無理があるということです。
単なる目安でもいいから知りたい、
という気持ちはわからなくはないですが、
公立中高一貫の場合は、偏差値の推移では
実際の難易度の変化は読み取れない、ということです。
次回は私立中との併願について話題を進めます。
★明日の更新はお休みします
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2017-02-08 Wed
都立中高一貫校の話題、もう少し続けようと思います。私立中に比べ、未だ高倍率であるとはいえ、
応募者数が減少しているということで、入りやすくなったと
言えるのでしょうか。
↓2017年の倍率に関する記事
応募者減少が続く都立中高一貫校PART2
きょうは四谷大塚の偏差値を例に
2年前と比較してどう変わったかを見てみます。

わずか2年前ですから、ほとんど変わっていない
と言ってよさそうです。
気になるとすれば男女差。
2ポイントほど女子のほうが
高い学校が多く見受けられます。
女子の応募倍率が都立中のなかでもっとも低い
(都立)武蔵は男子よりも3ポイント高いままで
推移しています。
いずれにせよ、このデータからは
応募者減でも2年前と同じく激戦は続いている、と
あっさり片づけてよいような気がしますが、
それではわざわざ取り上げた意味がありません(笑)
ということで次回は
別の偏差値で同様の分析をしてみます。
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